可視化しにくい効果への洞察力が重要に(片山義丈)

――この先の20年間において、どのような変化が起きるか、どのような変化を起こすべきかについて、下記からテーマをひとつ選び、そのように考えた背景について、教えてください

  • マーケティング: チャネル・流通・購買、消費・利用、および広告、メディアビジネス)
  • クリエイティブ: 商品・プロダクトなどのサービスデザイン、コミュニケーションにおけるクリエイティビティ
  • テクノロジー: マーテク、アドテクに限定せず、社会や個人の活動全体の可能性をひらき、生み出すもの
  • サステナビリティ: 狭義の環境問題に限定せず、社会や個人の活動全体を維持改善していくもの

デジタル化が進むことで、マーケティングコミュニケーションが複雑化し、これを解決するための「効果の可視化」がますます進むことが想定される。この変化に対して必要なことは「目に見えない・数値化できない効果」の評価。「効果の可視化」によって「数値化できない効果」への投資が減少し、可視化しやすい今見えている顧客へのコミュニケーションに集中しがちとなるリスクがある。

将来的な顧客を育てるためには重要であるが「効果が可視化」できていないコミュニケーションを評価し投資を実行するために、「野性といわれる創造性、直観」について人間はより磨き続けなければならない。


片山義丈さんのAdverTimes.コラム

ブランドなんか大嫌いなブランド担当者が33年かかって、たどり着いたブランド論

もし、あなたが「ブランドは差別化」とか、「約束」だと信じていたのなら、絶対にブラン ドはつくれません。まして「ブランドは第五の経営資源」などと言い出したら末期症状。社内から、ブランドかぶれの頭でっかちと言われてしまいます。コミュニケーションの実務においては、教科書通りにやってみたところで、ブランドはつくれません。では、どうしたらブランドをつくれるようになるのでしょうか。本コラムでは「ブランドなんか大嫌い」と公言するブランド担当者が33年かかって、やっとたどり着いたブランド論を解説していきます。 【本コラムがついに書籍化!】 新刊書籍『実務家ブランド論』(片山義丈著)が2021年9月14日に発売されました。このコラムをベースに大幅に加筆修正したものです。「教科書ブランド論」にしっくりこない方、ぜひお読みください。

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