インテージホールディングス(HD)は6月17日、連結子会社のインテージヘルスケアの医薬品開発業務受託機関事業を、アルフレッサホールディングス(HD)へ9月2日付で売却すると発表した。売却額は25億円。経営資源をマーケティングリサーチ事業、データサイエンス事業に集中する。
インテージヘルスケアの会社分割で新設する「ArkMS(アークメディカルソリューションズ、代表取締役社長=水尾斉氏)に事業を承継させ、同新会社の株式のすべてをアルフレッサHDへ譲渡する。インテージHDは2025年6月期第1四半期に、18億円程度の特別利益を計上する見込み。
医薬品開発業務受託期間事業=CRO(Contract Research Organization)事業は、製薬会社や研究開発機関が実施する、臨床試験に関する一連の業務を支援するもの。インテージヘルスケアは製造販売後調査(ポスト・マーケティング・サーベイランス、PMS)の提供を、約20年間にわたって提供してきた実績がある。
インテージヘルスケアは、データ活用によるマーケティングリサーチ事業やデータサイエンス事業、さらにプロモーション活動の支援としてソリューション支援に集中する。アルフレッサHDは、製薬企業の医師・薬剤師向け営業担当者の減少を受け、特にPMS業務の外注が増えると想定。医薬品の開発から製造、販売、物流、PMSまで一貫して担える体制の構築を目指す。