芸人をやりながら、副業で消防設備の点検をしている理由(ザブングル加藤)【前編】

【前回コラム】「辞める」選択肢を選んで、僕も2回生きようと思った(鈴木おさむ)【後編】

今週のゲストは、2021年よりピン芸人として活躍するザブングル加藤さん。芸人をしながら、さまざまな資格を取り、副業や本の執筆までしていて…?お笑いからはじまって、二刀流、三刀流に仕事を広げてきた唯一無二のキャリアについて聞きました。

今回の登場人物紹介

写真 人物 中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)、ザブングル加藤、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)

(左から)中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)、ザブングル加藤、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)

※本記事は2024年1月21日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

世界が揺れた「瞬間凍結 無糖レモン」!?

権八:はい、皆さんこんばんは。CMプランナーの権八です。

中村:Web野郎こと中村洋基です。澤本さんは今回お休みですね。さて、今夜も超素敵なゲストにお越しいただいております。

加藤:えっ、誰ですか?

全員:あはは。

中村:あなたです!紹介します、お笑い芸人ザブングル加藤さんです。よろしくお願いします。

加藤:よろしくお願いします。ありがとうございます、うれしいですよ。

権八:あそこで絡んだ人は史上初ですね。500回放送してきて。

中村:そうですね。

権八:自分で「誰ですか?」って絡むという新しいツッコミが入りました。

中村:ザブングル加藤さん、今回は権八さんのご紹介ってことは、お仕事、CMとかでご一緒したってことですか?

権八:そうなんです。サントリーさんの「瞬間凍結 無糖レモン」という商品のWebのサンプリング企画ですね、デジタルサンプリング、要するに当たった人がもらえるみたいな企画で、加藤さんに出ていただいて。

加藤:そうですよ。本当にありがとうございます。

権八:こちらこそありがとうございます。

加藤:もう世界中で大バズりした、あれですよ。世界中が揺れたらしいですから。

中村:あの、世界が揺れた無糖のあの。

加藤:そうですよ。

権八:ちょっと待って。

加藤:あれはもうすごいですから。

権八:そんなに言われると逆に言いにくいけど(笑)、かなりいい数字が出たみたいで、本当に。

加藤:あ、本当ですか。僕も結構言われました。ハズレになると僕が出てくるみたいなゲームがあって。

権八:そうなんです。電通の秋山(玄樹)くんと一緒にやったんですけど、「瞬間凍結 無糖レモン」って無糖なのに、レモンみがすごいんですよ。無糖のチューハイって普通はレモンの感じがちょっと弱いんですよね。

中村:なるほど。

権八:無糖なのに、レモンみがすごい。このフレーズでちょっと遊びたいなと思って。このフレーズが出たら当たりなんだけど、スロットで「〇〇なのに、〇〇みがすごい」の「無糖なのに」のところをいろいろ遊んで、「納豆なのに」とか「銭湯なのに」とかダジャレでいろいろ回してて、そのなかのひとつが「加藤なのに」なんですよ。それで「加藤なのに、エモみがすごい」とか「加藤なのに、フェロモンみがすごい」とか。すみませんね、本当。

加藤:いやいや、本当にいろんな撮影をさせていただいて。

権八:たとえばフェロモンみあふれる加藤さんの写真が出るとか、エモみ溢れる、夕日バックに加藤さんがえも言われぬ表情をしている写真が出るとか、そういうハズレ動画ですね。

中村:なるほど。めちゃくちゃリッチな動画。

加藤:もう終わっちゃってますけど、あの期間はもう大バズりで。

全員:あははは。

加藤:もう街中歩けなかったですからね。

権八:ちょっと待って、本当にまあまあうまくいったんだけど!その言い方(笑)!

加藤:いろんな人に感想を言っていただいて。

権八:よかったです。

加藤:最初は怒られるかなと思ったんですよ。外れて僕が出てくるんで、「お前のせいで」みたいになるかなと思ったんですけど、逆で、むしろ外れても見たいって言ってくれる方が結構いたんでうれしかったですね。

権八:一緒にやった秋山くん聴いてますか。よかったね、本当に。

「モテたい」から紆余曲折経て、「ウケたい」に

中村:はい、ということでまず、毎回ゲストの方にお願いしている「20秒自己紹介」をお願いします。この「すぐおわ」は広告の番組ということでございまして、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数の20秒に合わせて、やっていただけないかという無茶ぶりなコーナーです。

加藤:20秒ですよね。意外に長いですよね。

中村:意外に長い。テレビは15秒かな。

加藤:どうかな、どうなんですかね。僕もぶっちゃけ自己紹介なんて2秒で終わるんで。

権八:あはは。

加藤:ちょっと前に僕、お金関係の本出したんですよ。それを20秒で話せるかな。よろしいですか、それでも。

権八:それについても、また根掘り葉掘り聞くんで。

加藤:本当ですか。じゃあやっぱ自己紹介に特化します。

権八:そうですか(笑)。

加藤:ちょっと急にドキドキしてきました。20秒ですよね。

中村:よろしかったら、ゴングがカーンとなります。

加藤:ちょっと待ってください。ちょっと待ってくださいね。

中村:大丈夫です。

加藤:あとちょっと1時間ほど。

権八:いやいやそんなに取れない、そんなに待てない。

加藤:はい、お願いします。

中村:では、どうぞ!

加藤:どうも、ザブングル加藤です。ただいま私はですね、ピン芸人をやらせていただいてます。あの、そうですね、あのー、結構いろいろ。(ナレーション:「10秒」)もうあと10秒?ちょっと待ってください。あのー、いろいろ、あのー、いろいろ日々一生懸命生きております。ありがとうございます。

権八:ほとんど「あのー」しか言ってなかったですね。

加藤:やっちゃいましたね、すいません。

権八:僕、この間お仕事するまで不勉強で知らなかったんですけど、もうピンなんですよね、加藤さんは。

加藤:そうなんですよ。3年ぐらい前ですかね、解散になって、僕がピンになったって感じですね。

権八:でもザブングルっていうのは、芸名にくっつく形になってる。

加藤:そうですね。カンニング竹山さんとか、ビビる大木さんみたいなパターンですね。

権八:なるほどなるほど。たしかに、そういうことか。ザブングル加藤。そもそもザブングルはどこから来てるんですか。

加藤:ロボットから。

権八:ありましたよね、そっから?

加藤:そっからです。特に『戦闘メカ ザブングル』(1982年、名古屋テレビ)が好きだったわけでもないんですけど、何でもよくて、何となく響きがいいかなって提出しただけです。

権八:そんなふうに決めるんですね、コンビ名って。

加藤:そうですね、もう本当に何でもいいんで逆に難しくって、「じゃあこれでいくか」みたいな感じでしたね。

権八:なるほど。なんでお笑いを志したんですか。

加藤:僕は大学行ってたんですけれど、中退してるんですよ。浪人して留年して中退して、卒業以外全部やってるんですけど、大学を辞めて「自分の人生これからどうなるんやろ」って思っていろいろ考えたんですよ。でもいろいろ考えても何にもやりたいことが浮かばなくて。じゃあ「どうなりたいんや」って考えたら、「とにかく女性にモテたい」と思ったんですよ。

権八:あはは。はい。

加藤:若いときですからね。女性にモテるための仕事って何やと考えると、ホストとかアイドルとかあるじゃないですか。でもこの顔面ですから絶対無理じゃないですか。で、「あれ、ちょっと待てよ。芸人なら何とかいけるんちゃうかな」と思って、お笑い芸人を始めたんですよ。

中村:じゃあモテたんじゃないですか、絶頂期。

権八:そうそう、若い頃。

加藤:これが僕も「マジで話違うやろ」と思うんですけど、まったくでしたね。

権八:えーっ、本当?

加藤:はい。結局顔なのかなっていう。まあ、たまにはラッキーパンチもありましたけれど、そんなの誰でもあるじゃないですか。

権八:そっか。でもなんか面白いね、モテたくてっていうのも。芸人になる人って、みんながそうじゃないですよね?

加藤:そうですね。純粋にこういうネタをやりたいから芸人になるって感じだと思うんですけど、僕はもう全然でしたね。だから若手のうちは、もうバレないように人のネタをパクリまくってました。

全員:あはは。

権八:そうなんだ。芸人になろうと思った青年加藤くんは、まずどうしたんですか。

加藤:名古屋よしもとに行きました。で、名古屋でやってるのはちょっと違うなと思ったんで、東京の吉本に行こうと思ったら、まずNSCからと言われたんですよ。「学校から通ってください」と言われて、また1年間学校行くのは違うなと思って、いろんな事務所回ってワタナベエンターテインメントになったんですけど。

権八:相方の方とはどこで。

加藤:名古屋よしもとで出会いました。そのとき一番仲が良かったから、そこでコンビ組んで一緒に東京来ましたね。

中村:で、ワタナベに移籍されてからはわりとトントン調子で。

加藤:いや、トントン調子じゃないですよ。最初はもう全然食えずで、10年ぐらい経って、ようやくちょっと仕事がもらえるようになったくらいでしたね。

中村:でもそうなると、単純に「モテたい」って気持ちだけで果たして続くものなのかって思ったりして。

加藤:それはだんだんお笑いの魅力というか、魔力というか、だんだんやっぱ「モテたい」より「ウケたい」になって。

全員:あはは。

加藤:いろいろ紆余曲折あってって感じです。

才能のある人はお金関係の話に弱い?

権八:そんな加藤さんが。

中村:なんと今回、本を出されたと。

加藤:いや、結構前ですよ。『手取り20万円台からはじめる3000万円貯金術大全』(宝島社、2021年)って本を出しまして。

イメージ 商品 『手取り20万円台からはじめる3000万円貯金術大全』(宝島社、2021年)

中村:3000万円という数字がもう、ガツンときますけどね。

加藤:老後2000万問題とかちょっと前にあったじゃないですか。そのときに出したんですけれど。簡単に言うと「いろいろ節約して、浮いたお金をiDeCoとかつみたてNISAにぶち込め」って本ですね。これは勝手な偏見なんですけど、権八さんみたいにCMプランナーやってたり、才能に特化した人は、たぶんお金関係は弱いですよね。

権八:いやもうね、さすが。

加藤:弱いでしょ。

中村:権八さんは弱い派なんです。

加藤:でも逆に、あんまりお金関係に能力を持っていかない方がいいと思うんですよ。そうするとプランナーとしての能力が弱まっちゃう可能性があるんで。もう今のまま突っ走ればいいと思うんですよ。僕はお金関係に行ってるんで、お笑い能力はだだ下がり。

全員:あははは!

中村:いやでも、わかってらっしゃる。権八さんはそうだと思います。こういうの本当に知らないんですよね。

権八:洋基くんは経営者だし、強いですよね。

中村:あ、Web野郎中村は、自分の才能だけをどうしても信じ切ることができないんで、投資なり節税なりにも一通りは詳しいつもりでおりますので、たぶん加藤さん派だと思います。

権八:だけど、ファイナンシャルプランナー2級、それから宅建の試験にも合格したって。宅建ってすごく難しいでしょ?

加藤:一応合格率は10何%とかですけれど。

中村:すごいじゃないですか。

加藤:いや、でも頑張れば受かるんですよ。でもお笑いって、どんだけ頑張っても滑るときは滑るんですよ。だからお笑いって結構報われないんですよ。でも宅建は頑張れば受かるんで。

権八:なるほど。

中村:M-1に比べれば…

加藤:もう全然ですね。

副業は消防設備士 日々点検に回るのが仕事

権八:面白いな。さっきのお金の話も聞きたいんですが、宅建の話も聞きたいし。でもその前に僕が今回ぜひ聞きたいと思ったのは、撮影の現場でもお話を伺った…消防設備士?

中村:消防設備士の国家資格を取得されてるんですか?

加藤:そうですね。昨日も消防設備の点検に現場へ、仕事として行ってます。

中村:消防設備の点検って何するんですか。

加藤:ここにもあるんですけど、スプリンクラーとか感知器とか誘導灯とか消化器とか、こういったものがちゃんと稼働するかを点検する仕事ですね。だからいろんなビルに行ってます。建物には絶対消防設備があるので。

中村:ありますね。そして定期的に点検が必要ですよね。

加藤:そうなんですよ。半年に1回点検しないと駄目で、法律で決まってるんですよ。なので、安定して仕事があるんです。お笑いは不安定な仕事ですから、なんか安定した仕事が欲しいなと思ってて、ドンピシャに「これはいいや」と思って資格取って、今ちょうどいい感じですね。

権八:ちょうどいい感じっていうのは、芸人の仕事と。

加藤:芸人の仕事が少ないときはもう点検に行きまくりで、芸人の仕事が多いときは点検はちょっと休みがちでみたいな、バランスをとってる感じですね。

権八:もちろんそれは芸人の仕事が優先ですよね。

加藤:一応そうです。

権八:一応(笑)。安定しているとはいえ、なぜ消防設備士だったんですか。

中村:よく見つけましたよね。

加藤:消防設備を扱ってる「WAVE1」って会社があるんですけれど、そこの社長の吉村(拓也)さんと番組でまず出会ったんですよ。消防設備とはこういう仕事ですみたいな感じで。で、その方から、冗談半分で「加藤さん副業やりませんか」って言われて、最初は「いやいや」と思ってたんですけど、僕もいろいろあってコロナがあって仕事減ってきて、「そういえば、吉村さんが消防設備って言ってたな」と思って、すぐ「やりたいんですけど」って電話したら、「全然やれるんですけど、資格を取らないと駄目なんで」ということで。それで頑張って勉強して資格を取って、今やらせてもらってます。

中村:消防設備の国家資格も結構狭き門というか、大変なんですか。

加藤:いえ、あれは簡単ですね。ただ消火器とかがテストの問題として出るんで、本来興味ないじゃないですか。

中村:ないですね。

加藤:興味ない問題ばっかなんで、その辺は大変でした。

権八:ビルとかに行かれるわけですよね。あるいは個人のお宅とかにも行かれるわけですか。

加藤:行きます行きます。

権八:そうすると、「ザブングル加藤さんだよね」みたいに。

加藤:ああ、もう100%言われます。

全員:あははは!

権八:え、あれ?ってなりますよね。

加藤:「何これ、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(2012年〜、TBS)ですか?」とか言われます。

中村:そうですよね。で「何やってんの」ってなったら「消防設備点検してるんです」って。

加藤:そうですそうです。もうそれも慣れましたね。あ、そうですよ僕ですよみたいな。

権八:そうなんだ。

加藤:もうだって消防設備の点検をやって3年以上経ちますから。

権八:何軒ぐらい行かれたって言ってましたっけ。

加藤:もう1万軒以上は行ってます。

中村:ええっ!

加藤:行ってます。

権八:ちょっとそれ本当に?信じられない。

加藤:いろんな建物、お部屋の中に行ってるんで。

権八:僕も事務所にそういう方が来るときに、正直ちょっと恥ずかしいんですよね。「散らかっててすいません」とか言うと皆さん「全然いいですよ」って気にせずやってくれるじゃないですか。でも、本当に気にしてないんですかね。

加藤:いやもう1万以上行ってたらどうでもいいです。もうまったく視野に入らないですね。

権八:やっぱそうなんだ。

加藤:感知器が次はあっちにあるな、とかしか見てないんで、全然気にならないですね。

中村:逆に、いくら気にしないとはいえ、「さすがにこれはないだろう」と思うようなお家はなかったんですか。

加藤:あるっちゃありますよ。「靴のまま上がっていいよ」とか言われるけど、「いやいやでも」みたいなこととか。でも基本的に皆さん優しいですね。夏の暑い日はお水くれたりとか。

権八:これは加藤さんだからこそなんですけど、「ちょっと何か面白いことやってください」って言われることはありますか。

加藤:ありますあります。ギャグやってくれとか、写真撮ってくださいとか。でもやっぱり仕事も何軒も回らないと駄目なんで、基本お断りしてるんですけれど。

権八:やっぱほら、一発フォトジェニックな芸があるじゃないですか。やって欲しくなっちゃいますよね。でもやんないんですか。

加藤:基本的にはやらないですね。あんまりやっちゃうと何かと問題が起きる可能性もあって。1回注意されたのが、「写真撮ってください」って言われて、それが商業ビルだったんですよ。それで、私も私もってなって、作業が中断しちゃうことがあって。

権八:なるほど。

加藤:なので、基本お断りするようにはしてますね。

権八:これ副業としてね、どれぐらい…

中村:ね、ぶっちゃけどんくらい儲かるんですか。

加藤:全然言えますよ。僕は大体平均して、月2〜30万ぐらいですかね。

中村:えっ!それは相当安定しますね。

加藤:いや、相当行ってますから。

全員:あははは。

加藤:なので今日もTOKYO FMに来て、真っ先に消防設備を見ちゃうんですよ。大丈夫かなと。

中村:職業病。

加藤:職業病ですね。

中村:何となく場所もわかるようになるんですか。

加藤:そうですね。消火器あるなとか、防火扉ちゃんと閉まるようになってるかなとか、見ちゃうんですよ。

権八:すごい。

消防設備を見ればマンションの良さがわかる?

加藤:いろんなマンションに行くんで、消防設備見たら、いいマンションかどうかがわかるようになったんです。それで宅建も受けてみようって思ったんですよね。

中村:宅建ってあれですよね、不動産……。

加藤:仲介ですね。だから機会があれば、仲介とかやってこうかなっていう。

中村:「この物件、どうですか」「重要事項説明します」とかですよね。

加藤:そういうことです。もうお笑いだけじゃなく、二刀流、三刀流で行こうかなって思ってます。

中村:えー、面白い!

権八:大谷(翔平)っぽく言ってるけど(笑)

全員:あはははは!

権八:それができるようになると、仕事でいうと不動産業みたいなことですか。

加藤:不動産業、まあそうですね。そっちもいろいろやっていこうかなって。もういろんなマンション見てきたんで、管理会社がしっかりしてるかとか、管理組合がどうかは、消防設備見ればもう一発でわかります。

中村:本当ですか。

加藤:これがわかるんですよ。ちょっと話すと長くなっちゃうんでアレなんですけれど、ベランダに避難器具があったりするんですけれど、避難はしご。

権八:はいはいはい。降りるやつ。

加藤:そうです。でもベランダに荷物がいっぱい置いてあるマンションもあるんです。本来それって違反なんですよ、避難経路なんで。そういう部分をちゃんとしてるマンションは管理組合とかがしっかりしてるんだなって感じますね。結局マンションって…すいませんね、いっぱい喋っちゃって。

権八:全然いいですよ。僕も知りたいですから。

加藤:マンションって、値段や築年数、駅近とかあるじゃないですか。でも次に大事なのが、管理会社や管理組合がしっかりしてるかどうかなんですよ。値段や築年数とかは、誰でもわかるじゃないですか。でも管理組合がどうかは、わかり得ない部分があると。

権八:あります。

加藤:そこがわかるようになったんで、僕ちょっと不動産面にいろいろ詳しくなろうかなと、思ってはいます。

中村:面白いですね、消防設備からそんな広げ方があるんですね。

権八:だからこのマンションどうなのかなって思ったら、加藤さんに聞けばいい。

加藤:そうですね、点検に行かしてもらって。でもそれこそ、この前の不動産関係の人たちと飲んだんですけれど…まあその人たちが言ってるだけなので絶対じゃないですよ?いま世界各国で、たとえばアジアでいうとシンガポールとか上海って、不動産の価格がめっちゃ上がってるんですよ。

で、「さすがにもう伸びしろはないんじゃないか」となってて、「じゃあアジアで一番伸びしろがあっておすすめの国ってどこなんですか」って聞いたら、みんな日本って言ってました。

権八:ええっ。

加藤:僕も「えっ!」って思ったんですよ。今がMAXじゃないのって思うじゃないですか。でもこんだけ治安が良くて、世界基準で言うと日本はまだまだ安いから「まだまだ伸びる可能性があると思いますよ」ってその不動産関係者の人は言ってましたね。

権八:これは。

中村:来ましたよ。

加藤:そうなんですよ。一概にその人らの言うことを信じるのもアレなんですけど、そういう考え方もあるんだと思いまして。

権八:なるほど。

加藤:ちょっといろいろすみませんね、悩ませちゃって。

権八:いやいやいや、個人的に相談したい話がね。

加藤:ありますよね、きっとね。

権八:そうそうそう。

中村:何回も掘っちゃって恐縮なんですけど、消防設備で管理組合とかの状況がわかる加藤さんの目を持ってすると、おそらく不動産の物件を見たときに、「これは結構いい物件なのに安く売られてるぞ」とかが分かるから、宅建って発想なんですか。

加藤:そうですね。

中村:すごい。

加藤:ただ、僕は不動産の経験がないんで、まだ一概には恐れ多くて言えないですけど、いろいろ経験を積んでいったら消防設備でやってたことが+αでいけるかなとは思ってますね。

権八:なるほど。

加藤:いやいや、もう聞いてるんかいな!

全員:あはははは!

権八:ちゃんと芸人のツッコミでしたね、キレがあって(笑)。

加藤:ありがとうございます。

<次回につづく>

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