MFAサイトによるムダが増加 23年は19%増…ダブルベリファイ調べ

ダブルベリファイはこのほど、ネット広告の掲載費獲得を目的とした「MFA」サイトにおける広告インプレッション数が2023年は前年比19%増となったとの推計を発表した。全米広告主協会が23年6月に発表した調査によると、22年9月から23年1月にかけ、MFAサイトは355億回の広告インプレッションを消費し、1億2300万ドル分の広告費が無駄になったという。割合では、MFAサイトが費やすインプレッションは全体の21%、広告費は15%に上る。

MFA(サイト)は、「Made For Advertising(広告のために作られた)」とも、「Made For Arbitrage(サヤ抜きのために作られた)」とも呼ばれる。特に後者は、Webサイトへ集客する広告費用と、広告掲載による収入の差益を得ることに特化した業態であることを指す。

全米広告主協会が、全米広告業協会や世界広告主連盟、英国広告主協会らと連名で発表したMFAサイトの特徴によると、MFAサイトは、自発的にWebサイトを訪れる人がほとんどおらず、一般的なアドネットワークやコンテンツレコメンドエンジン、ソーシャルメディア広告などで、読者の興味や関心を煽り、アクセスを集めている。MFAがアクセスを集めるために出す広告が、過剰な広告手法や不適切なコンテンツを生み出す一因ともなっている。


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