『宣伝会議のこの本、どんな本?』では、弊社が刊行した書籍の、内容と性格を感じていただけるよう、本のテーマを掘り下げるような解説を掲載していきます。言うなれば、本の中身の見通しと、その本の位置づけをわかりやすくするための試みです。今回は、音楽プロデューサーである福島節氏が、『門外不出のプロの技に学ぶ 映像と企画のひきだし』
を紹介します。
を紹介します。
CM界のレジェンドであり、物腰柔らか優しくて、情熱的で超体力、音楽をこよなく愛する黒須美彦さん。私はお仕事をご一緒する中でたくさんのことを教えていただきました。(なんと妻とのキューピットでもあります)そんな黒須さんのドラマチックな広告制作ライフと、黒須さんの言葉で言う「やり口」が詰まった本書。どんな人に読んでほしいかと言いますと、今、広告制作に関わっているすべての人と、これから関わりたいすべての人です。
この本には広告制作の「いろは」が丁寧に、そして面白くまとめられています。どうやってCMが生み出されるか、どんな人たちのどんな技術と熱量が集約されているかが分かります。特に実際使用されたコンテやコピー、イラストや図解は一瞬にして脳に入ってきます。そしてこの本に登場するみなさんが素敵なこと。黒須さんの人生を垣間見ながら広告を学べるなんて最高です。
現広告制作者にとっては初心に帰りたい時に。これからの人にとっては素晴らしい指南書として。節目に読み返したい本であり、見返したい映画、聴き返したい歌のようなものだと感じました。きっとCMが好きになりますよ。