これに則り、まずは売り場で目をひく色使いと統一感のあるパッケージデザインを開発。さらに、商品を単品(点)ではなく商品群(面)で陳列することでお客さまの目に留まりやすくなるように心掛けています。次にPOPやパッケージ上の写真、説明文で詳しい商品内容を伝え、スムーズな購入に結びつける流れを意識して一連のコミュニケーション開発を行っています。
また「豆腐バー」は今年の春からフック穴を設け、吊るし什器をあわせて提案しています。先日テレビ番組で当社の商品を紹介していただく機会があり、放映後の出荷数は130%に伸びましたが、このフック什器を採用していた店舗では、なんと490%まで販売が跳ね上がりました。
流通も我々もこの結果には驚きました。フック什器により商品の視認性が高まり、「テレビで観た商品だ!」と興味喚起が促進され、メディア露出の効果が最大化されたのです。「5つのS」の流れが効果的に作用した成功事例だといえます。
フック陳列されている「豆腐バー」。
「豆腐の価値を再定義し、健康的で持続可能な食習慣を提案したい」。この想いをお客さまとの最終接点である店頭の購買プロセスに沿って、商品や販促ツールでお伝えし、より興味を持っていただけるかたちで商品特性を理解していただけるように努めています。
次回では海の向こうのお話、私が「豆腐バー」を開発した当初から考えていた「海外進出」の展望をお話します。アサヒコの挑戦は、さらに続きます(つづく)。