美容内科や美容皮膚科のにしたんクリニックが5 月27 日、俳優の船越英一郎と黒木瞳らが出演する新たなテレビCM「取り調べ」篇を公開した。2023 年の「サスペンスドラマ」篇に続き第二弾となり、今回は「にしにしにし……」「にしたんたたんたーん!」など全編にわたり「にしたん」の台詞で構成される内容だ。
にしたんクリニック「取り調べ」篇。
刑事役の船越さんが「たたんたたったんたたん!」と怒鳴りながら取調室の机を叩くと、黒木さんが「に~し、たんたんにしたんたん」といかにも悪役らしくあざ笑ってみせる。「にしにしにしにし……」と怒りに震える船越さん。
出前のカツ丼が届くと、黒木さんに差し出し、背中を叩いて「たん、たたん」と優しく諭す。黒木さんは「にし、にし、にしたんクリニック~」と泣き崩れ、何らかの事件が解決したことを思わせる展開で幕を閉じる。
演出を務めたのは、前作の「サスペンスドラマ」篇も手がけた寺尾学ぶさん。前回は事件にまつわる場面が次々とフラッシュバックする予告編のような内容だったが、今回は犯人を問い詰めるシーンを本編とした。いずれも、火曜サスペンス劇場のオープニングテーマを「にしたん」のフレーズのみで歌い上げるBGM が流れている。
「前回はBGM のみでしたが、今回は役者の台詞を入れてパワーアップしています。サスペンスドラマの名俳優とBGM、よくあるシーンを組み合わせて、台詞を全て『にしたん』にしても意図が伝わるようにしました」。
演出コンテ。
台詞の「にしたん」をどう表現するかにも工夫を凝らした。
「台詞は企画段階で決まっていて、その伝え方をクリエイティブディレクターの中尾孝年さんと声に出して読みながら念入りに確認しました。冒頭、船越さんの台詞は『お前がやったんだろう』をイメージしていて、“ん”のリズム感が同じ位置にくるように調整しています。台詞を基に、出演者の方には感情を爆発させるようにお願いしました」。
撮影時は緊張した様子を出すためにカメラを固定させる、終盤は出演者の表情をカットで見せて盛り上げるなど細かな工夫をしている。映画のワンシーンのような本格的な画づくりにもこだわった。
「たとえば背後の窓から光が差し、白い服に身を包んだ黒木さんを照らすシーン。黒木さんを“美しい悪役”のように撮りました。映像を丁寧につくり込んでこそ、企画の面白さが引き出されると思っています」。
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スタッフリスト
企画制作
KAZA2NA+GpunK
CD
中尾孝年
Pr
勝野陽介、足立耕基
PM
厚地宏子
演出
寺尾学ぶ
撮影 | 梅根秀平 |
照明 | 石塚真也 |
美術 | 高橋徹 |
編集 | 佐藤和彦、齋藤任左 |
カラリスト | 大角綾子 |
音楽 | 小垣康介、津田ケイ |
SE | ステップ |
出演 | 船越英一郎、黒木瞳、3 時のヒロイン(福田麻貴・かなで・ゆめっち)、西村誠司 |