「伝えたい言葉」を起点とする売り方 学生が考案した生花販売の新形態、日比谷花壇

写真 「伝えたい言葉」が記されたロッカー

「伝えたい言葉」が記されたロッカーを開けると、対応する花が現れる

日比谷花壇によると、花は特別な日のギフトとしての需要が高く、今回のポップアップストアをきっかけに日常でも贈る習慣を根付かせたい考えだ。生花市場は物価高の影響を受けているほか、枯れやすい夏場は需要が落ちるため、この取り組みが需要喚起につながることにも期待を寄せる。

同社は教育機関との連携を推進しており、学生が考案した施策を多数実践している。青山学院大学の学生が考案した「身につけるブーケ」のワークショップ、関西大学の学生と考案した「廃棄されるダリアを使った花すくいイベント」などを実施。中村氏は「業界全体として新しい需要を掘り起こしていくため、学生の斬新な発想からビジネスを生み出している」と狙いを強調。学生に学びの場を提供する考えもある。

今回のポップアップストアで実施した施策についても、結果を受けて今後の展開を検討するとしている。保坂さんは「この店舗に収まらず、ほかの花屋でも言葉から選ぶ人が増えたら」と期待を示した。

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