新たな顧客との接点を築く
――企業の経営にSNSはどのように寄与できると思いますか。
AOKI:いち担当者としての想いになるのですが、企業アカウントの運用方法は企業によって様々だと思いますが、X担当の方は頭を悩ませながら文章や構成を考えながら投稿をしていると思います。その毎日の積み重ねが、企業イメージの醸成に繋がっていくと考えているので投稿を継続することで、スーツを買いに行こうかなって思った時に「そういえばAOKIのXのあの投稿見たな」などと思い出していただけることだけでも嬉しいですし、店舗への来店や商品購入のきっかけに貢献できればという思いで日々運用しています。
わかさ生活:当社の事例でいうと、Xを通じて新しいコラボ商品の話をいただくこともあり、可能性は無限大だなと思っています。最近だと、コラボによりカプセルトイを全国で展開しており、多くの方が、カプセルトイが置かれている場所を探してくれたり回してくださったりして、その様子をSNSに投稿してくださっているのを見て、企業と生活者の新しい接点になっているのを感じています。
――SNSを運用し続けることに難しさや課題を感じる企業もあるかと思います。継続のために必要だと思うことを教えてください。
わかさ生活:アカウントの担当者の熱意が大切だと思ってます。熱意があるからこそ、会社ももう少しこの人に任せてみようと考えることにつながると思ってるので、そこに尽きるかなと考えています。
AOKI:企業が発信したい情報とユーザーの方が求めているコミュニケーションの双方のバランスを上手くとれていることが、長く続く企業アカウントのポイントなのではないかと思っています。社内からは情報発信の媒体として、ユーザーの方々からは役立つ情報や大変な毎日の中でも一緒に楽しみつつ、ちょっと和めるような投稿をするアカウントとして、両者から必要とされる状態であることが、企業アカウントの存在意義につながるように感じています。
――今後2社で実現したいことはありますか?
わかさ生活:ファッション誌のように、AOKIさんのスーツで1週間コーディネートして投稿をしてみたいですね。
AOKI:面白そうですね!AOKIとしても、わかさ生活さんの専属スタイリストのように、イベントに登壇される際のコーディネートを担当させていただけたらという思いがありますね。いつでもご来店お待ちしています。
AOKIを訪れた際には、店舗を満喫するわかさ生活の姿が投稿された。