パナソニック コネクト、DEI推進を図る社内会議プログラム資料を無償公開

パナソニック コネクトは、DEI(多様性・公平性・包摂性)推進に向けて議論するための会議プログラム「Gemba Roundtable(ゲンバ・ラウンドテーブル)」を自社サイトにて無償公開した。企業の枠を超えたDEI推進を図る狙い。

ロゴ Gemba Roundtable

パナソニック コネクトが公開した、DEI推進に向けた議論を目指す社内用会議プログラム「Gemba Roundtable」。

多様な価値観を持つ一人ひとりが、イキイキと力を発揮できる柔軟性の高い企業文化の実現を目指すパナソニック コネクト。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」というパーパスのもと、DEI推進を経営戦略の柱に位置づけている。

その一環として同社内で開催してきたのが、“未来の働きやすさ”を多様なメンバーで議論する会議「ゲンバ・ラウンドテーブル」だ。未来の働き方を見据え、組織全体でDEIを推進するための具体的な“施策の種”を生み出すための議論を、社員、責任者、社外の有識者を交えて実施することを目指したもの。同社のパナソニック コネクトの人事総務本部 DEI推進室とデザイン&マーケティング本部が連携して考案したという。

この会議プログラムを今回、資料化して無償公開した。他の企業や組織においても同様の議論を行ってDEIへの理解を深め、具体的な施策や制度の検討・実現に活用してもらう意図がある。

会議プログラムで議論するテーマは、『2040年、私たちは「多様な家族」を前提とした働き方ができているか?』。今後増えると想定される「高齢単身家族」「同性パートナー家族」「ビジネスケアラー家族」「多国籍家族」「共同育児家族」の5つの家族のあり方と働き方を議論する内容。

プログラムでは具体的に、参加者が事前学習を行った上で、2.5時間のワークショップ形式の会議を対面で実施。起こりうる課題を洗い出し、具体的な取り組みを検討するという流れで構成されている。この会議を行うためのプログラム概要や「ファシリテーターガイド」、また会議前に記入して使用する「事前ブリーフィング資料」などの一式がサイトからダウンロードできる形だ。

資料を無償公開した思いについて「現場から寄せられた声を今日のアクションに変え、より良い明日へとつなげる。一人ひとりが能力を最大限に発揮できる未来の職場を本気でつくる、そうした願いを込めて『Gemba Roundtable』は始まりました。この会議プログラムがパナソニック コネクトの枠を超えて、多くの方々に活用されることで、より良い『働く現場』の未来に繋がることを期待しています」と、執行役員 シニア・ヴァイス・プレジデント チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)兼 デザイン&マーケティング本部 マネージングダイレクター、DEI推進担当、カルチャー&マインド改革推進担当の山口 有希子氏はコメントしている。

またパナソニック コネクトは、会議プログラムの無償公開の発表の中で、2024年1月に「ゲンバ・ラウンドテーブル」を社内で行った様子も紹介している。

写真 人物 複数スナップ ゲンバ・ラウンドテーブル

パナソニック コネクトが、社内で行っている「ゲンバ・ラウンドテーブル」の様子

同ラウンドテーブルには、エンジニアや製造などの現場社員6名と役員3名、DEI推進室メンバー3名、そして有識者が参加。議論の結果、未来の働きやすさに向けた53個の課題や施策案が挙がった。具体的な課題例には、ビジネスケアラー家族のキャリアプランニングやメンタルケア方法、高齢社員と20代社員のコミュニケーション方法、これからの時代に合った健康診断などが出された。こうした課題や施策案は、人事部と共有し、今後の制度に反映していくための検討が進められている。

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