Hameeの1日出社イベント、昼開催で時短社員含め誰もが参加しやすく

DATA

企業名: Hamee
創立年: 1998年
従業員数: 約180人
施策の管轄部門: 人事部広報担当
人材の流動化が高まり、多様性のある組織づくりが推進されている中、社内コミュニケーションがますます重要になっています。
本記事では、リモート勤務と出社のハイブリット体制であるHameeの社内一体化のために四半期に一度設けている「全社出社日」について、紹介します。
 
※本記事は、『広報会議』(2024年7月号)巻頭特集『社内コミュニケーション 多様性ある組織で一体感を高める方法』の転載記事です。

スマートフォンアクセサリーの製造・販売などを手がけるHamee。コロナ禍以降、在宅勤務と出社を組み合わせた勤務体系が基本となる中、四半期に1度、本社の小田原オフィスへの全社出社日「Hameet(ハミート)」を設定。「(手にした人の)クリエイティブ魂に火をつける」というパーパスのもと、「心を動かす驚きのある商品やサービスを生み出し続けること」につながる出会いや発見を得られる機会の創出を目指した。

2024年2月開催の「Hameet」のテーマは「部外交流」。部署外の人とも交流できる機会とするため、執務席を部署問わずシャッフルして指定。ただし「在住地域ごと」にエリア分けし、会話のきっかけを見つけやすい形に。当日は執務席での業務をメインとしつつ、任意参加のイベントなどを用意した。

特に反響が高かったコンテンツは「ランチ交流会」だ。これまでは業務終了後の夕方から懇親会を開催するのが定番だったが「時短のママ社員などが参加しづらい」「参加メンバーが固定しがち」という課題があった。誰でもが参加しやすい昼に実施したところ、約70名が参加。座席は食堂に来た人順に振り分け、普段接点のない人同士の交流を促した。

写真 人物 集合 ランチ交流会

好評だった「ランチ交流会」。これまで業務終了後に開催していた「懇親(交流)会」を昼の時間帯に変え、時短の子育て社員やパート社員をはじめ多くの人が気軽に参加しやすい場とした。

また同社のミッション「人を彩るモノづくりと脱炭素の両立」を体感してもらうため「ゴミを極力出さない」点にも注力。料理は、規格外などで廃棄予定の余剰食材を活用するケータリング企業に外注し、食品ロスを防ぐワンプレート制に。マイボトルの持参やレンタル食器の使用などで廃棄を減らした。

実データ グラフィック Hameet座席表

2月に開催した全社出社日「Hameet」では座席表を用意。「部外交流」をテーマに執務室の座席をシャッフルし、普段接点のない人ともコミュニケーションをとりやすい環境にした。

「Hameet」ではこのほか、外部講師を招いた脱炭素セミナーやオフィスにお酒などを揃えた「ちょい飲み酒場」も実施。出社時には「朝ごはん用のおにぎり」も準備し、福岡や兵庫など遠方から出社する従業員をねぎらった。

こうしたコンテンツにより、実施後の事後アンケートでは、約8割が「(参加して)良かった」と回答。「初の全社出社日でHameeの熱気と仲の良さを感じられた」などの感想が見られた。また「ランチ交流会」は「良かった」の回答が約9割にのぼり「普段接点がない人と話せて楽しかった」「大人数よりもコミュニケーションが取りやすい」といった声も多かった。

「今後も業務へのパフォーマンスや働くモチベーションの向上などにつながる企画を推進していきたいです」(人事部広報担当 高倉裕直氏)。

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実データ グラフィック 月刊『広報会議』20204年7月号 表紙

広報会議2024年7月号

特集
社内コミュニケーション
多様性ある組織で一体感を高める方法

 
GUIDE
なぜ今、社内コミュニケーションが重要か
「理念浸透」が多様性ある組織の一本軸に
深澤了 むすび代表取締役
 
GUIDE
その社内向け施策、本当に社員に響いてる?
ストーリー系コンテンツの可能性に注目
小野真由美 グラスルーツ代表取締役
 
GUIDE
エンゲージメント調査を活用し対話の場の構築を
広報部門は「部門間の橋渡し・翻訳機能」を担う
岡田恵子 タワーズワトソン取締役
 
GUIDE
組織の「心理的安全性」の向上に
効果的な社内コミュニケーション施策
曽和利光 人材研究所代表
 
対談企画
ユニーク入社式実施企業に聞く
社員が自発的に参画したくなる仕組みづくり
パナソニック コネクト 鈴木恭平×ローソン 村田くるみ氏
 
CASE1
「エバラジオ」予定調和なしのリアルさで関心喚起
参加型コンテンツで従業員200名が登場
 
CASE2
パーパスが実現した未来をレゴブロックで表現
カオナビのボトムアップ型プロジェクト
 
CASE3
社員に寄り添うトップメッセージを部内で企画
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の動画社内報
 
CASE 4
2024年度新入社員がCMを制作
チームでの挑戦により仲間意識を醸成
 
CASE 5
社員向けクーポン配布を登録のフックに
LINE社内報「ひざつきジャーナル」
 
CASE 6
1日出社イベントで部署内外の交流活性化
昼開催で時短社員含め誰もが参加しやすく
 
CASE7
グループ2社横断型の「組織一体化プロジェクト」
サンプル配布で「思い」伝え社内ファン醸成
 
COLUMN
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