「Workman Kids」の展開など、子ども向けのカジュアル商品も充実。写真は「池袋サンシャインシティアルパ店」
既存店には軍手や作業靴など、購入頻度が高い消耗品があるが、女子店では消耗品などのヒット製品がまだ少ないという課題も。一般向けの高機能製品は作業服とは異なり、着用する頻度が少ないため、買い替え頻度も少ない。そこで、消耗品の肌着と靴下の販売比率を3年後に全売り上げの2割まで引き上げる。
2月に投入した機能性PBインナー「シン・呼吸」するインナーシリーズの販売数量は計画比3倍で推移。来店頻度が高まる肌着を女子店の戦略製品として捉え、秋冬物は売り場を拡大する。中国大手素材メーカーと共同で同社専用の独自素材を開発し、価格と機能で優位性を確保する考えだ。
流行を確認してから発注し、1~2カ月で入荷する「短納期生産品」も拡大する。低価格で人気が高く、春夏から始めた男性用短納期生産品も入荷後即完売の状態が続いており、「フクレジャガードプルオーバー」「メッシュプリーツパンツ」は発売後1カ月で完売した。24年秋冬物の短納期品は女性と男性用を併せて40アイテムまで拡大する。
今後、「#ワークマン女子」は路面店を中心に出店を加速させる。広報部の伊藤磨耶氏は「地方都市の衣料品店では女性向けの比率が高いと感じる。当社が男性向けの衣料品を充実させることで普段着を購入しやすくなれば」と話した。