栃木県日光市の大自然をイメージしたビールを両社特急などで販売
東武鉄道は7月13日、同社の新型特急「スペーシアX」の運行開始1周年を記念したクラフトビールを発売する。同社は近畿日本鉄道との連携を図っており、近鉄グループ「大和醸造(Yamato Brewery)」で製造したビールを両社の特急の車内などで販売予定。スペーシア Xが運行する栃木県日光市をイメージしたビールで、香りも雄大な山に囲まれた高原をイメージし、日光を想起させているという。東武鉄道によると、1~2か月程度で完売することを想定している。
「スペーシアX」の運行1周年を記念したクラフトビール
2023年7月15日に運行を開始したスペーシアXは、浅草~日光・鬼怒川方面を結ぶ 新型特急。「特急スペーシア」をより上質なフラグシップ特急として正統進化させた車両で、カラーリングは日光東照宮陽明門・唐門・御本社に塗られた「胡粉」を彷彿とさせる高貴な白をイメージしている。通常の座席に加え、個室、ソファ席、ラウンジタイプなど様々な座席を備えているほか、1号車にはカフェカウンターも設置している。
運行開始直後から連日満席になるなど、高い人気を誇る。ダイヤ改正による増備や増発を経てなお、最上級の「コックピットスイート」をはじめとした特別座席を中心に早期に予約が入り、時間帯によっては満席になる状況が続いているという。
両社は営業エリアの長さ、観光地への長距離有料特急の運転といった共通点が多いことから、これまでも近鉄特急「ひのとり」や東武特急「スペーシア X」の導入にあたり、情報交換を実施している。今回のクラフトビールも共通点の多い両社が連携を図ることで、相互宣伝や誘客を図る狙いがある。