7年ぶりの広告刷新で見せるキリンの「本気」 「キリン一番搾り生ビール」リニューアル

交通屋外広告や昨年以上のデジタル投資を予定

キリンビールは、同社のフラッグシップブランド「キリン一番搾り生ビール」の中味とパッケージをリニューアルした。ホップの配合の見直しと、仕込み時の温度変更によって、より雑味がない味わいになったという。発売35年目を迎え、7年ぶりに新たな広告タレントを起用する予定など、今回のリニューアルに力を注いでおり、同社は「キリンが本気であること」を伝えたいとしている。6月製造品から全国で順次切り替えを実施する。

写真 商品・製品 発売35年目を迎え、リニューアルした「キリン一番搾り生ビール」

発売35年目を迎え、リニューアルした「キリン一番搾り生ビール」

「一番搾り」は1990年発売。リニューアルに伴い、パッケージは「聖獣麒麟・KIRIN BEER帯」を中心部に配置し、背景色のアイボリーを明るくすることで、対比的に金色の印象を強めたという。「品質感」や「親しみやすさ」のイメージを強化する狙いがある。

前回のリニューアルは2023年1月に実施。幅広い顧客に好評で、活動強化月であった4月にシェアと間口を大幅に拡大した。一方、「そもそもビールに関心が無い」など、ビール類の消費が少ないライト層の取り込みといった課題を残したという。マーケティング部一番搾りブランド アシスタントブランドマネージャーの京谷侑香氏は、今回のリニューアルについて「ビールの魅力化を通じ、『ビール飲みたいな』という機会を世の中に増やすことまで取り組んでいきたい」としている。

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