顧客とのビール共創プロジェクト キリン、酒造も交えてこだわりの試作品完成

ワークショップなどを通じて新ビールのコンセプトを決定

キリンビールは、定期配送される生ビールを本格的なビールサーバーで楽しめる定額サービス「キリン ホームタップ」の新プロジェクトを進めている。特別なクラフトビールをホームタップ会員と共創する「WE CRAFT project」を1月に始動。ワークショップなどを経て2つの試作品が完成した。6月29、30日に実施する会員限定の試飲会でビールを選出し、選ばれたビールを12月頃にホームタップ会員向けに数量限定かつ期間限定で発売する予定だ。

「WE CRAFT project」で完成した試作品

同社はクラフトビール戦略として、顧客接点を統合した包括的なアプローチを実施し、クラフトビールならではの体験価値の創出を図っている。自宅に届いたビールを、専用のビールサーバーで注ぐことで生ビール体験が楽しめるサービス「キリン ホームタップ」を、クラフトビール体験を進化させていくプラットフォームの1つとして位置づけている。

「キリン ホームタップ」は2017年からサービスを開始。長く続けている会員が多い中、サービスの進化への挑戦が課題だったという。会員への調査では「ここでしか飲めない、体験できないこと」や「オリジナルビール」を望む声が多く、会員満足度の向上を目指すため、茨城県那珂川市の酒造「木内酒造」と共同で「WE CRAFT project」をスタートした。

事業創造部の堀孝佑氏は「『特別感』と『ワクワク感』をプロジェクトのキーワードに、会員だからこそ体験できる『特別感』、大人もときめく『ワクワク感』を感じていただきたい」と話した。

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