2024年1月18日からホームタップ会員向けのサイトで、「飲みたい・つくりたいビール」のアイデアを募集。本プロジェクトのアンバサダーとなる会員20人を選定し、ワークショップを通じて、オリジナルビールのコンセプトやビール好きの会員が「本当に飲みたい味」を検討してきた。
ワークショップでは、木内酒造が醸造している「常陸野ネストビール」の5種類のビアスタイルのビール試飲を交えながら、木内酒造の醸造家との対話やグループワークを通じて、一人ひとりの理想のビールをコンセプトシートにまとめたという。そこから生み出されたアイデアやアンケートの声から、ビールのコンセプトについて3つの候補を選定。3月にホームタップ会員を対象とした投票を実施したところ、コンセプトは「国産素材の贅沢ピルスナー」に決定した。
これらのコンセプトのもと、木内酒造の醸造家が2つの試作品を開発。「麦芽由来のコクやうまみを存分に感じられるリッチな飲みごたえのビール」は「トリプルデコクション製法」により、麦芽のコクやうまみがしっかり感じられ、おいしい苦みやリッチな飲みごたえ、やや深みのある液色が特長。「麦芽のうまみとホップの華やかな香りがバランスよく楽しめるビール」は、ホップを漬け込む「ディップホップ製法」で、ホップの華やかなアロマを引き出し、麦のうまみがありながらすっきり飲みやすい味わいが特長だという。希少な日本産ホップ「IBUKI」のほか、麦芽は主に木内酒造社製のミカモゴールデン麦芽を使用するなど、木内酒造の醸造家のこだわりとノウハウを詰め込んだという。
会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」は2017年6月に開始。定番ビール「一番搾りプレミアム」や「スプリングバレー豊潤<496>」に加え、毎月3~4品の期間限定品を選べる。メインターゲットはビールが好きな30~60代。堀氏は「日々の生活の中で飲食について質の向上を求める方、飲食を通じたコミュニケーションを大切にしている夫婦がメインターゲット」としている。
堀氏は「『キリン ホームタップ』を愛用頂いている会員に、会員であるからこその、特別なビール体験や機会をお届けし、ますます『会員でよかった』と思ってもらえる機会をこれからも作っていきたい」と意気込みを話した。
木内酒造は、 1823年に現在の茨城県那珂市の地で、木内儀兵衛氏により創業。清酒「菊盛」にはじまり、1996年には「常陸野ネストビール」の製造を開始。国内外に日本の酒造りを発信している。2016年にはウイスキー製造を開始。2020年には茨城県石岡市に「八郷蒸溜所」を新設し、ジャパニーズウイスキーの生産体制を確立した。飲食事業も展開し、関東で「常陸野ブルーイング」「蔵+かつ」などの飲食店も運営している。