ファンの交流を重視したキャラクターストア
「LINE」発のグローバルキャラクターブランド「LINE FRIENDS」を展開するLINE Friends Japanは6月26日、キャラクターやK-POPの世界に没入できるフラグシップストア「LINE FRIENDS SQUARE SHIBUYA」(東京・渋谷)をオープンした。キャラクターグッズの販売だけでなく、フォトスポットやレシート写真機などの体験施策も用意。自分の好きなキャラクターを様々な形で応援する「推し活」需要に応え、ファン同士の交流拠点とする考えだ。
「キャラクターストアの在り方が変わってきている」と話す松岡法人長
韓国・ソウル明洞にオープンした「LINE FRIENDS SQUARE MYEONGDONG」に続く店舗。3フロアで構成されており、同社のキャラクターIPやK-POPアーティストとのコラボグッズなどを販売している。広さは全フロア合わせて約990平方メートル。アイテム数は現時点で約1500点。
日本では、2018年にもフラグシップストア「LINE FRIENDS flagship store in Harajuku」をオープンしたが、コロナ禍の影響で2022年末に閉店。今回の店舗は日本で唯一の旗艦店となった。コロナ禍が落ち着いたことやインバウンドが回復したこと、日本で「推し活」が普及したことなどを理由に新店舗のオープンに至った。「推し活」を行う年齢層も多様化しているほか、キャラクターごとに様々なファン層が存在するため、同店は特定の年齢層にターゲットを絞らないという。
「アニメやアイドルだけでなく、推す対象がグッズにも広がってきている」と話すのは、松岡毅法人長。LINE FRIENDSは韓国で6店、中国で1店、アメリカで2店を展開しているが、商品を並べて売るだけではなく、写真撮影や動画鑑賞、ぬいぐるみの着せ替えなどの体験価値が重視されているという。お気に入りのぬいぐるみと食事や旅行に出かける「ぬい活」の流行などを踏まえ、松岡氏は「キャラクターグッズを扱うストアの在り方が変わってきている」と話し、新店舗はファンの交流をコンセプトとしている。