JARO、広告審査概況を発表 23年度の広告苦情は「医薬部外品」が最多

苦情の対象は?「価格」の誇大表示に注意

JAROでは苦情の内容を「表示」「表現」「手法」の3つに分類している。「表示」は虚偽・誇大、分かりにくさなどを指す苦情内容。「表現」は広告で描かれているものが不快、好ましくないといったもの。そして「手法」はCM音量、広告の頻度、迷惑な表示方法を指す。

とくに「表示」の苦情内容には「価格・取引条件等」と「品質・規格等」があり、「価格・取引条件等」については、苦情全体に対する構成比ベースで増加傾向(21年度 22.4%、22年度 24.3%、23年度25.4%)。「品質・規格等」は2020年度に急増(3,331件)したが、減少傾向にある。

「表現」については例年「音・映像」が多くを占めるが、2023年度で顕著だったのは女性の描き方、特に性的表現。とくにオンラインゲームや電子書籍(コミック)で表現自体への不快感や掲載場所への無配慮という苦情が目立った。また、ジェンダー平等を啓発する広告に「偏見だと言われて不快」などとの苦情が49件寄せられたという。

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