一時的に話題を呼んだキーワードも
一方で、一時的な検索が目立つキーワードも存在していることがわかった。例えば、妊娠中や出産後の女性への不当な扱いを表す「マタハラ(マタニティハラスメント)」は2014年から2017年までは頻繁に検索されていたが、2018年以降は上位10キーワードにランクインしなくなっているという。また、育児参加をする父親への不当な扱いを表す「パタハラ(パタニティハラスメント)」は2017年と2019年のみランクインした。
同社は、ハラスメントごとに検索のトレンドがあることについて、「『マタハラ』『パタハラ』などの言葉が出現したことによって問題が顕在化し、社会的な認知や対応が進んだ結果、解決に向かっていることから、検索数が減少した可能性がある」と分析している。
数字は順位、「○○ハラスメント」「○○ハラ」が両方存在する場合は上位を記載。
また、2018年から検索数の急上昇したのが、「カスハラ(カスタマーハラスメント)」。2024年は「モラハラ」に次いで2位にランクインし、現在も関心を集めていることがわかった。
数字は順位、「○○ハラスメント」「○○ハラ」が両方存在する場合は上位を記載。
「大谷ハラ」に「キメハラ」?トレンドを反映したハラスメント
特定の年にのみ上位にランクインしたキーワードもあった。例えば、アニメ『鬼滅の刃』が流行した時期は、『鬼滅の刃』の話題を強制する行為を意味する「キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)」がランクイン。ハラスメントに関連するキーワードが、その年の流行や社会を反映していることも見てとれたという
()内はその年の順位。
・家事ハラ(家事ハラスメント):家事に関するダメ出しなど相手を不快にさせる行為
・オワハラ(就活終われハラスメント):就職活動において、企業が学生に他の企業の内定を辞退するよう圧力をかける行為
・ヌーハラ(ヌードルハラスメント):音を立てて麺類を食べる行為に対する嫌悪感
・時短ハラスメント:労働時間短縮を強制する行為
・キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント):『鬼滅の刃』の話題を強制する行為
・ワクハラ(ワクチンハラスメント):コロナウイルスのワクチン接種に関する圧力や強制
・マルハラ(マルハラスメント):メッセージで文末が「。」で終わることによる威圧感
・大谷ハラスメント:大谷翔平選手に関する過度な話題への嫌悪感