不動産会社として「いきものの住み心地」も考える、生物多様性に向けた東急不動産のプロジェクト

そこで出てきた企画が、鳥の生態系を考慮し、同社の住宅開発ノウハウを掛け合わせることで、鳥のニーズをくんだ住居(巣箱)をつくることだった。ただしPRのための一過性の取り組みにするのではなく、ベースにしたのは長年東急不動産が取り組んできたこと。おもはらの森のスタート当初より試行錯誤してきた巣箱づくりを、第一弾の取り組みとした。

「いきもののよりよい暮らしを考えるにあたり、12年間で培ったシジュウカラの住まいづくりの知見に加え、人の住まいを作ってきた住宅開発ノウハウも掛け合わせた、東急不動産にしかできない巣箱の進化に挑戦したいという議論を経て、今回のアクションに至りました」(プランナー 長島龍大氏)

「空からのお客様」篇

今回設置した鳥の住居は、スギ、ヒノキ、ヒバという3種類の木材を使い、3種類の間取りで計9種類。製造したのは、老舗家具メーカーの天童木工だ。

「27戸の新築」篇

「まず東急不動産さんから、巣箱をマンション同様の熱量で企画いただきました」と、巣箱の制作を手がけた南木隆助氏。「東急プラザオープン以降、12年間巣箱を設置してきた学びや、シジュウカラに提供したい住み心地から出てきたのは素材と平面プラン、それぞれの提案でした」。

天童木工の代名詞である成形合板で継ぎ目なく、雨風を通しにくいカーブする屋根と美しい無垢の木のボディを持つ巣箱が完成した。

オモカド館内で“祝営巣”ジャックを実施

そして4月4日に、この巣箱にシジュウカラが“入居”。シジュウカラの営巣を記念して、4月30日~5月6日の期間に東急プラザ表参道「オモカド」内でシジュウカラ“祝営巣”ジャックを実施した。

写真 シジュウカラ

「営巣の結果」編

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