「とりあえず『生』」の居酒屋文化を訴求 外国人向けのナイトツアー、アサヒビール

9月3日にはアサヒビール、映像事業などを手掛ける松竹、JTB、オンラインスナック横丁文化の各社が共創し、松竹ピカデリーシネマで映画鑑賞した後、映画と関連したスナック2軒を巡るツアーを実施する。販売は7月から開始。映画は昭和の時代設定で「ラーメン」を題材にした山口寛明監督の「すうぷ」で、鑑賞後には映画のような「昭和レトロ」を感じる街を散策し、映画に詳しいマスターがいるスナックや舞台女優がいるスナックなどを巡る。

ツアーはJTBを通じて販売。映画などの文化的価値にも焦点をあてることで幅広い経済波及効果や新たな事業拡大の契機とし、経済と文化の両面で地域社会の活性化を狙う。

近年における訪日外国人のトレンドは「ローカル体験」「日本ならではの体験」だという。アサヒビールの企画支援本部S&OP企画部松生まゆ子担当課長は「有名な観光名所だけでなく、まだ知られていないが、実は日本人が楽しんでいる異日常に溶け込んでみたいというニーズも増えている」と話す。

訪日インバウンド客の中で人気を得ている体験の1つが「スナックツアー」。ガイドと一緒に日本の飲酒文化を体験することで同社のブランドをより楽しめるコンテンツとし、今回の取り組みを開始した。松生氏は「ディープな日本らしい体験ができるスナックツアーを展開しているスナック横丁と組み、日本の飲酒文化や食文化を体験する新たなツアーを造成することで、訪日外国人の方々に、驚きやワクワク、感動を提供できる」とコラボの理由を説明した。


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