「とりあえず『生』」の居酒屋文化を訴求 外国人向けのナイトツアー、アサヒビール

松生氏は「訪日外国人にとって、印象に残る体験としたい」と意気込みを語る。日本人のローカルな飲酒文化を知ってもらい、日本への理解を更に深めてもらいたい考えだ。ブランド戦略においては、「日本のお酒=アサヒ」として、帰国後も特別なブランドとして認識してもらいたいという。

このイベントを通じて日本のナイトタイムエコノミーの活性化にも期待を寄せる。日本のナイトタイムエコノミーは営業時間が短いなど、供給が少ない点が課題であり、今回の取り組みを契機に共創企業や協力先にナイトタイムエコノミーの需要を周知する。

同社は自社ブランドや施設、料飲店との連携に加え、共創企業が持つ訪日外国人に対する知見やリソースを合わせたシナジー効果を生み出す方針。松生氏は「外部で共創企業の力を積極的に活用しながら、内部では部門を横断したプロジェクトチームを作り、変わり続けるインバウンド需要に対してスピーディーに対応できる体制で動いている」と話す。全国各地の現場からの声を聞いて、新たなプロジェクトを立ち上げるなど、全社一体となってインバウンドに対応する考えだ。

訪日外国人客数は円安などの影響もあり急速に回復し、JTBの調べでは2024年は過去最高の3310万人(前年比131%)が訪日すると推計。訪日外国人の消費動向は物品の購入を楽しむ「モノ消費」から、旅先で様々な体験をする「コト消費」に移りつつあり、商品・サービスの高付加価値化が求められているという。

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