花王は、茶カテキン飲料「ヘルシア」事業をキリンビバレッジに譲渡することを8月1日に予定している。これに合わせ、7月10日から24日まで、花王が本社を置く茅場町駅とキリンビバレッジが本社を置く中野駅を結ぶ東京メトロ東西線車内にメッセージ広告を掲出する。
中吊り広告の掲出イメージ。
車内には、「花王からキリンの皆さんへ、ヘルシア事業の譲渡にあたり、お伝えしたいこと。」というテーマで書かれた花王社員の言葉が掲出される。「大切なヘルシアのことを何卒よろしくお願いします。」「キリンさんの想いがこめられたヘルシア、楽しみにしています!」「この国のヘルスケアに貢献したい。本気でそう願って開発され、発売された商品がヘルシアでした。21年前のことでした。」など、「ヘルシア」への想いや譲渡にあたっての期待が込められている。また、これまで愛飲していた顧客が引き続き「ヘルシア」を飲んでくれることへの願いも込めているという。
花王社員の想いは手書きで書かれている。
花王は1990年代、身体の外側だけでなく内側からも健康にアプローチしたいという想いにより、花王唯一の飲料ブランドとして「ヘルシア」の開発を開始。2003年に販売が開始された。
同社は公式noteで、今回のキリンへの譲渡について、「“事業譲渡”と聞くと、企業と企業とのビジネスの側面が強く感じられるかもしれません。ただ、私たち社員が、大事に育て、注いできた情熱は最後まで絶えることなく、キリンさんに引き継ぎたい」とコメント。noteには、花王の「ヘルシア」ブランド責任者 柳田雄一氏とキリンビバレッジマーケティング部ブランドマネジャー 増田健志氏のインタビューが掲載されている。