51年目を迎えたサントリー愛鳥活動、2024年はフクロウの巣箱をモチーフにメッセージ

1973年に始まったサントリーの愛鳥活動が、2023年に50周年を迎えた。同社では、それを機に広告の制作を開始。2024年も6月5日の世界環境デーに、新たなCMのオンエアと公式YouTubeでの公開を開始。また、新聞広告も同日に出稿した。

「ここは子育てできる森ですか」。CMの冒頭、フクロウはこう尋ねる。そして巣箱から出てきたフクロウの雛鳥三兄弟は、自分たちが暮らす巣箱を誰が作ったのかを話し出す。

「#素晴らしい過去になろう 愛鳥活動2024」篇 60秒

その会話に応えるように、「私たちの答えは生物が多様に生きる健康な森を未来に届けることでした。未来のために、今、何ができるか、森の仲間に気付かされることは、本当に多い」というナレーションが入り、巣箱のメンテナンスや、水源涵養活動を行うサントリー社員の様子が映しだされ、それを森の生き物たちが見守る。

同社は「サントリー天然水の森」をはじめ、生物多様性に優れた豊かな自然環境を育成し未来に届けるさまざまな活動を続けている。その中でも愛鳥活動は長く、新聞における意見広告、「ワシ・タカ子育て支援プロジェクト」、「フクロウ巣箱プロジェクト」、「サントリー世界愛鳥基金」の設立など、多岐にわたって活動をしている。
「今回のオリエンでは、サントリー独自の視点をもち、専門性に裏付けられた具体施策を案内いただきました。それが10年以上取り組んでいる『フクロウ巣箱プロジェクト』でした」と、クリエイティブチーム。

「“Today Birds, Tomorrow Humans.”(今日、鳥たちに起こる不幸は、明日、人間の身に降りかかるかもしれない)―――「フクロウ巣箱プロジェクト」の話を伺って気付かされたのは、鳥の運命は、我々人間も含めて自然に生きるものの運命でもあるということでした。鳥たちは棲める環境ではないとすぐに別の場所に飛び立ってしまうのです。中でも猛禽類のフクロウは生態系ピラミッドの頂点に位置します。天然水の森は、果たしてそのフクロウが雛鳥を巣立ちまで子育てできるほどに豊かな自然環境かどうか」

CMで「天然水の森」に住む、お茶目なフクロウ三兄弟の様子を暖かく見守るのは、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さん。今回、3人はフクロウ三兄弟の声も演じている。特にWebCMでは、3人のナチュラルな会話が楽しめる。

「WebCMでは、テレビCMよりももっと自由なやりとりを作り出すことにしました。会話の台本は用意していますが、さすが長年連れ添った3人だからこそ生まれる間合いが、現場をナチュラルな空気で包み込んでいました。もちろん、掛け合いの中から、独自の言葉で語られている部分もあります」

Xで展開されたWebCM

また、CMの最後には、昨年50周年を記念して香取さんが描いた3羽の鳥のイラストも使用している。

CMで流れるのは、『みんなのうた』や卒業ソングとして親しまれている「今日の日はさようなら」だ。
「歌詞の内容が『鳥たちと出会えて、その仲間の巣立ちを見送れてよかった』という気持にあうと思い、選曲。耳馴染みのあるメロディをテンポも上げて軽快に、ポジティブで希望を感じるアレンジにしました」

放映後、SNSでは「日々に追われて環境にまでなかなか考えられないけれど…サントリーの取り組みは未来へ繋る、素晴らしい過去になっている」「可愛くわかりやすい良いCM、そして素晴らしい取り組みです」といった共感の声が寄せられている。

実データ グラフィック サントリー愛鳥活動新聞広告

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スタッフリスト

企画制作 電通、(つづく)、MR_DESIGN、サン・アド
CD 岡ゆかり
CD、企画 東畑幸多
AD、企画 佐野研二郎
C、企画 太田恵美
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企画 水本晋平
AD+D 香取有美
AE 水上悟志、梶塚康太、阿部耕一朗、鈴木隼斗、永谷真美
CPr 相澤京子
Pr 野口要平、福田翠
PM 仙台駿、助川美緒、西村和允
演出 牧鉄馬
撮影 内田将二
照明 米井章文
DIT 加地淳真
美術 櫻田高史
ドローン 風間敏和
ST 細見佳代
HM 石崎達也、荒川英亮、金田朋子
音楽Pr 山田勝也
アニメーション 日本アニメーション
CG 尾亦耕平
カラリスト ブランドン・チャベス
編集 阿部直子(オフライン)、 清水六郎太(オンライン)
MA 増冨和音
CAS 切明畑力
NA 荒井志郎
出演 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾

グラフィック

Pr 丸山博之
イラスト 中山信一

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