朝日新聞社は7月6日、2023年度 第72回朝日広告賞の結果を発表した。最高賞は広告主参加の新聞広告の部では、ユニクロ「母の日『つながる気持ち』&父の日『赤ら顔のヒミツ』」2点シリーズ(電通、sora)、デジタル連携の部では、味の素「団ランランタン」(博報堂、東京アドデザイナース、博報堂プロダクツ)がそれぞれ選出された。
ユニクロ「母の日『つながる気持ち』&父の日『赤ら顔のヒミツ』」2点シリーズ。新聞媒体の特性を最大限に活かした企画性が評価された。
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味の素の「団ランランタン」。紙面とスマホを活用しランタンをつくり、スマホを置くことで食卓の会話を生み出す誰もが参加しやすい企画設計が評価された。
本賞は1952年に創設され、各時代のすぐれた新聞広告を顕彰してきた。紙面に掲載された広告を対象とする「広告主参加」と、課題に対してクリエーターが腕を競う「一般公募」から成る。作品はこれまで「新聞広告の部」のみで募集・審査されてきたが、前回から「デジタル連携の部」が新設され、今回も両部門の作品が審査対象となっている。
一般公募のうち、「新聞広告の部」の最高賞は、大塚製薬/ポカリスエットの課題を扱った佐々木裕史さん、武田亜輝子さん、近藤拓海さんの作品が受賞した。ブランドに寄り添った真っ直ぐなコピーと被写体の眼差しなどが評価された。
一般公募・新聞広告の部の最高賞を受賞した、大塚製薬の課題「ポカリスエット」の作品。佐々木裕史さん、武田亜輝子さん、近藤拓海さんらが企画制作した。
一般公募の「デジタル連携の部」の最高賞は、岩波書店の課題から創出した岩田奎さん、浦野夏実さん、福田篤史さん、大森廉さんの作品「念仏on the BEAT」。紙面と連携して念仏を耳からラップを通して楽しむ、新しい仕組みが評価された。
一般公募・デジタル連携の部の最高賞を受賞した、岩波書店の課題「『岩波 仏教辞典 第三版』」の作品。岩田奎さん、浦野夏実さん、福田篤史さん、大森廉さんらが企画制作した。
一般公募の「新聞広告の部」は1744点の応募があり、21点が入賞した。広告主参加の「新聞広告の部」には152点の応募があり、29点が入賞した。
主な入賞者は以下の通り。
広告主参加・新聞広告の部
(カッコ内は企画制作会社)
朝日広告賞(最高賞)
ユニクロ「母の日『つながる気持ち』&父の日『赤ら顔のヒミツ』」
(電通、sora)
準朝日広告賞
地方競馬全国協会「The 50th Anniversary of Debut 騎手、的場文男。」
(朝日新聞社、石塚定人写真事務所)
講談社「パリピ偉人」
(博報堂、TBWA\HAKUHODO、スパイス、アマナ、アクアスター)
しん次元クレヨンしんちゃん製作委員会「キミは、いたほうがいいよ。」
(CHERRY、RABBIT、白組、ADKエモーションズ)
広告主参加・デジタル連携の部
朝日広告賞
味の素「団ランランタン」
(博報堂、東京アドデザイナース、博報堂プロダクツ)
準朝日広告賞
ABJ「『ありがとう、君の漫画愛。』歌詞カード広告」
(博報堂)
一般公募・新聞広告の部
朝日広告賞
大塚製薬の課題「ポカリスエット」
佐々木裕史、武田亜輝子、近藤拓海
準朝日広告賞
コマツの課題「あなたの考えるコマツのブランド広告を、自由に発想してください。」
髙橋窓太郎、横倉清恵
天下一品の課題「天下一品 こってりラーメン」
与座郁哉、渡邉裕
パインの課題「『パインアメ』の美味しさを伝える広告」
大場さわ
一般公募・デジタル連携の部
朝日広告賞
岩波書店の課題「『岩波 仏教辞典 第三版』」
岩田奎、浦野夏実、福田篤史、大森廉
準朝日広告賞
地球の歩き方の課題「地球の歩き方」
森平周、湯浅空美子
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