「よなよな」裏面パッケージ一新 あふれるクラフトビール愛で新規獲得図る

ヤッホーブルーイングは8月下旬出荷分から、クラフトビール「よなよなエール」の裏面デザインを順次変更すると発表した。クラフトビールを初めて手に取る人へ向けて、魅力の一つである「個性的な味わい」を訴求する。

また、よなよなエールの誕生日である7月7日には、オンライン配信イベントを実施。同社公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」での限定ビール提供や、SNSキャンペーンも行った。

写真 商品・製品 リニューアルした裏面のデザイン

リニューアルした裏面のデザイン。

今回の企画意図について、ヤッホーブルーイング担当者は「クラフトビールという名前は聞いたことがあるが、どんなものかはよく知らないという方に興味を持ってもらいたいと考えた」と話す。

「店頭やイベント、雑誌などでクラフトビールの露出機会が増えている中、『よなよなエール』の魅力を改めて訴求するため、裏面パッケージでその独自の味わいを伝えようと企画しました。社内で企画の検討を開始したのは1年ほど前。クラフトビールとしての本格感や王道感とユーモアをバランスよく訴求する最適なアイデアがなかなか思いつかず、自信をもって世に出せるタイミングが今でした」(担当者)。

よなよなエールにとって、テレビCMをはじめとしたマス広告は、コスト面から打ち手として選択しづらい。そのため、缶の裏面は消費者との重要な接点として、これまでも裏面デザインを活用した企画を行ってきた。今回の裏面デザインは、「よなよなエール」を初めて飲むシーンをイメージして制作。「ビール愛にあふれたブルワー(ビール醸造士)が、ついつい語り過ぎてしまう」をコンセプトに、「今まで飲んできたビールとは違う」と感じた消費者に対して、ブルワーが味の違いについて説明する場面をイメージした。

「ほとんど文字しかないデザインのため、コピーの一言一句にこだわりました。味わいの表現は、ビールの品評会で審査員をしている当社のブルワーを集めてヒアリング。そこで出てきた言葉を活かして、当社のチームメンバーでコピーライティングしています」(担当者)。

また、リニューアルにあわせ、缶に表記されたQRコードから遷移できる特設Webサイトをオープン。缶の裏面だけでは収まらないクラフトビールの魅力を約3500字で語っている。

「『ブルワーが、ついつい語り過ぎてしまう』というコンセプトを表現するため、裏面パッケージ上の山のイラストに文字が隠れたビジュアルを採用しています。その文字の続きが缶側面のQRコードの遷移先から読めたらおもしろそう、という会議中に出たアイデアをかたちにしたのがこのサイトです。伝えたいことを詰め込んだら約3500字の原稿になったので、『飽きずに最後まで読みたくなる』『眺めただけでも楽しい雰囲気が伝わる』ことを意識しながら構成やビジュアルを考えています。わざわざQRを読み込んでくれた方をとにかく楽しませたいという思いのもと、制作しました」(担当者)。

サイトの様子。

サイトの様子。

さらに7月7日19時からは、オンラインイベント「よなよなエール誕生祭」を実施。「よなよなエール」ファンと同社社員が「よなよなエール」を飲みながら、歴代パッケージを振り返った。同日の24時間限定で同商品や専用グラスなどのグッズがあたるSNSキャンペーンも実施された。

実データ グラフィック
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