臨場感のある写真が反響に寄与
亀田製菓は、厚切り堅揚げ餅「堅ぶつ」の新商品「42g 堅ぶつ 塩レモン味」を、7月1日から8月下旬までの期間限定で全国のコンビニエンスストアで発売する。SNSで公開された1件のつぶやきがきっかけで、200万を超えるインプレッションを得たことから実際の開発につながった。反響の要因は投稿写真のこだわりだという。「堅ぶつ」は40~50代のお客様を中心に人気が高い商品で、新商品では40代の新規ユーザーを獲得する狙いだ。
始まりは2023年7月に同社の公式アカウントがXで公開した「堅ぶつにレモン?その手があったか!」という内容の投稿だった。揚げ物にレモンを絞って食べることから着想を得て、「堅ぶつ」をから揚げに見立ててレモンを勢い良く噴射している写真を載せた。堅ぶつの価値訴求のため、夏バテ防止レシピとして投稿したもので、「これは最高な気がする」「ビールのつまみにしたい」など多くのコメントが寄せられた。
堅ぶつの価値である「もち米と油の旨み」を伝えたい中、油とレモンの相性の良さから、レモンが効果的な役割を果たすと考えて投稿。マーケティング戦略部堅ぶつ担当の相京智子氏は「レモンの勢い良く噴射している様子をしっかり写してシズル感にこだわったところがポイント」とし、臨場感のある写真が反響につながったと分析する。
その反響の大きさからヒントを得て、新商品の発売に至った。瀬戸内産レモンのキレのある酸味と爽やかな香りが、噛むごとにもち米と油の旨みを引き立たせるという。
相京氏は「『堅ぶつ 塩レモン味』をきっかけに、堅ぶつのおいしさを感じてもらい、通年販売している定番商品も手にとっていただきたい」と期待を込める。今後も定番商品の価値強化に加え、期間限定商品の開発に力を入れる考えだ。