人事とマーケティングが初連携 酒を飲みながら就活相談に乗るプロジェクト、アサヒビール

人事総務部の村瀬氏(左)とマーケティング本部の高橋氏。「就活応援プロジェクト」で人事とマーケティングの初の連携が実現

「スマドリ 就活応援プロジェクト」は同社の採用目的ではなく、就職活動中の学生をサポートすることが主な目的だ。同社のアンケート結果では、就活でのコミュニケーションに不安を抱えている就活生は約8割にも上る。「自分らしい自由な飲み方」を提案する「スマドリ」を通じて、就活生に前向きに自分らしいキャリア形成に取り組んでほしい考えだ。「plugin lab」では「スマドリキャリアセッション」のほか、同社が開発した「スマドリ式自己分析ワークショップ」なども実施している。

人事総務部・人事戦略推進室の村瀬進担当課長は「就活が長期化し、自分らしく表現できていない学生も多い」とし、「もう少し自分の言葉で表現してほしいと思うシーンも多い」と就活生の課題を強調。学生に自分の考えを言語化する機会を提供することで、面接やエントリーシートで自分を表現するための素地づくりを支援したい考えを示した。参加する社員にとっても、自社を自分の言葉で語る貴重な機会だとしている。

「スマドリ」は2020年にスタート。マーケティング本部スマドリマーケティング部の高橋徹也部長によると、スマドリの認知度は昨年1月時点で14%だったが、今年6月時点で37%まで上昇しており、特に20~30台の認知が高まっているという。

「スマドリ」について、今年4月に発売したノンアルコールビールテイスト飲料「アサヒゼロ」や、3月にリニューアルしたカクテルテイスト飲料「アサヒスタイルバランス」の販売が好調に推移していることから、関連商品の販売増につながっている見方を示した。お酒を飲み始める入り口としても期待を寄せており、現状では40~50代のユーザーが多いノンアルビールを若年層にも普及させたい考えもある。

advertimes_endmark
1 2
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ