今回は、私がどのようにしてアサヒコの代表取締役になったのかという経緯と、「豆腐バー」の今後の野望についてお話しします。
「アサヒコをお願いできる?」
2023年4月中旬、ちょうど来日されていた当社の親会社である韓国Pulmuoneグループの統括CEOと一緒に夕食をとっていた時に、こう問いかけがありました。「アサヒコをお願いできる?」突然のことに驚きながらも、私は口に含んでいた食べ物をゴクンと飲み込んで「はい」と即答しました。すると「では来月からよろしく!」と、さらに驚きのお言葉が返ってきたのです。
これがなんと、「豆腐バー社長」誕生の瞬間です! 入社してちょうど5年が経つタイミングでした。
統括CEOは、入社して間もない私に「豆腐バー」開発のヒントを得たアメリカ視察の際に声を掛けてくださった方でもあります。この時も「池田さん、アメリカを見においで!」と気軽におっしゃって、当時の私は右も左も分からない状態でしたが、同じように「はい」と二つ返事で渡米したのを覚えています。
思えば私のターニングポイントのきっかけはいつも統括CEO。豆腐業も社長業も未知数の私に、アサヒコの現状を打破する変革を期待してくださったのではないかと思います。
一方の私は「期待に応えよう」と気負うこともなく、ただ目の前にある課題や挑戦に取り組めることに単純にワクワクしながら、ためらうことなく引き受けてきました。そんな心境だったからこそ、豆腐バーの大ヒットも生むことができたのだと思います。