総務省消防庁と吉本興業は7月10日、2024年度の「消防団入団促進広報プロジェクト」の発表会見を行った。
「今田消防団」の団長を務める今田耕司をはじめ、俳優の森迫永依やお笑いコンビの銀シャリ(鰻和弘、橋本直)、さらに応援サポーターとしてCOWCOW(多田健二、善し)、紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)、マユリカ(阪本、中谷)といった吉本の芸人たちが多数参加。
今年度の「消防団入団促進広報プロジェクト」で推進する「3本の矢」の詳細を伝えるとともに、消防団の重要性を訴えた。
同プロジェクトは、地域防災力の中核を担う消防団への入団を促進し、その存在意義を広く認知させることを目的としたもの。この一環で、2023年12月に「今田消防団」が結成された。全国的に団員の減少が続いている消防団の入団者募集をサポートすべく、今田耕司を中心に、銀シャリ、見取り図、森迫永依などで構成されている。
全国的に団員の減少が続いている消防団の入団者募集のサポートのために結成された、「今田消防団」の今田耕司団長と、俳優の森迫永依団員。
発表された「3本の矢」の1つ目は、全国10か所のイオンモールにおける「消防団入団促進広報全国ツアー2024 ~あなたの街で消防団やりませんか?~」の開催。吉本芸人が各イオンモールで漫才やコントを披露し、地域の消防団員とトークセッションを行う予定。参加者にはステッカーや非常時に役立つ携帯トイレといった、防災に関わるプレゼントも用意するという。
2つ目は、全国5校の学園祭での「求む!学生消防団員」と題したPRイベントの実施。吉本芸人が各学園祭に登場し、学生たちに消防団の魅力を伝える。今田は、「地域防災には若い力が必要不可欠」と強調し、学生消防団員の増加を掲げている。
3つ目は、「さらにパワーアップ!地域イベント」と銘打ち、全国60か所以上の地域で「住みます芸人」が展開する消防団のPRステージ。「住みます芸人」とは、吉本興業が全国47都道府県に派遣・移住させた所属芸人で、地域に密着した芸能活動を推奨するもの。実際に各地域で消防団員として活動する「住みます芸人」が、地域の防災活動の魅力を語り、消防団への参加を呼びかけた。
発表会ではこのほか、横浜市で活動する消防団員が登場し、芸人たちとトークセッションを実施。「入団して最も印象に残っていること」を聞かれると、横浜市泉消防団で活動する女性隊員が挙げたのが、防災のポイントをまとめた体操である「減災体操」。
横浜市で活動する消防団員が登場し、芸人たちとトークセッションを実施した。
そこで、COWCOWとマユリカの阪本が実際にこの体操を一緒に踊ることに。ユニークな振り付けを見た今田が「思っていたよりも激しいダンス!」と笑い、会場を盛り上げた。
防災のポイントをまとめた体操である「減災体操」を踊る、マユリカの阪本(右)と横浜市の消防団員。
会見の終盤では、今田が消防団の存在意義を改めて伝え、「地域に消防団がいることで、住民は安心して暮らせる。ぜひ消防団で一緒に活動していただければ」と呼びかけた。