K-POPアイドルと仕組みは同じ? 韓国キャラのヒットの理由➀

3.韓国キャラのヒット5箇条

さて次は、韓国のキャラクターヒットの5箇条についてお話しします。

①男女問わず好きになりやすい

もちろん例外はあるものの、原色かつ単色だったり、キャラクターデザインがシンプル(線が単純)だったりと、男女問わず持ちやすいものが多いなと感じます。

キャラクター市場というと基本的には、子どもと女性のみに絞り、「その層からいかに人気を集めるか」で市場を大きくしているイメージのため、そもそものターゲット分母を大きくしているのはすごいなと勉強になります。

②コンセプトありき

キャラクター乱立時代、「このキャラクターは〇〇」と一言で語れるコンセプトのようなものがないと、なかなか印象がつきにくいと感じます。そんな中、韓国のキャラクターは、コンセプトがわかりやすく、一言で覚えやすいものが多い印象です。

例えば、「MUZIK Tiger」というキャラクターは、日本語訳すると「無職なトラ」なのですが笑、一発で覚えやすい上に「無職でダラダラするのが好きな怠惰なトラ」って愛着が湧きやすいなぁと思います。

MUZIKTIGER

③POPUPがすごい

冒頭に、「普段売られる場所が少ないため、POPUPを頻繁に実施する」と述べましたが、そのPOPUPのテーマや世界観、こだわりがまた素晴らしいのです…!

例えば、「creampuff bunny shuya&toya」という、2匹のうさぎのキャラクターがいるのですが、今年の2月ごろ、スイーツショップをテーマにPOPUPをしていました。

韓国のキャラPOPUPは、世界観がつくり込まれた空間に、グッズに加えてサイネージが置かれていてPOPUPオリジナルのアニメーションが流れていることが多いのですが、そのアニメにも仕掛けがあり、驚かされました。

こちら一見普通の、可愛いラッピングのハートのチョコなのですが、チョコが割れてしまっています。

実際に私がPOPUPでこのチョコを見た時、最初は「まあお菓子は割れちゃうこともあるよね〜」と思っていたのですが、どうも置いてあるすべてのチョコが割れています。

そこで、アニメーションを見てみると…

shuyaがtoyaに手づくりのハートのチョコをつくったけど、割れてしまい、涙ぐんでいると、toyaが「2つを合わせるとハートになるよ」と励ますほんわかアニメーションだったのです。

POPUPのためにつくられたアニメーション、そして、それに連動してつくられたグッズ、こだわりがすごすぎます…。


…と、前編はここまで。4箇条目からは、後日公開の後編の記事でご紹介します!

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佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

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