信頼こそブランディングの最適解—ゆきりぬさん(「私の広告観」出張所)

月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観 出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回登場するのは、美容やグルメ、旅行、ゲームなど多彩なジャンルの動画を配信する、動画クリエイターのゆきりぬさんです。
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ゆきりぬさん

1992年新潟県生まれ。動画クリエイター。UUUM所属。YouTubeにてファッション、旅行、一人飯、勉強などをテーマとした動画を配信し、チャンネル登録者数は100万人を超えている(2024年6月現在)。2020年3月「ゆきりぬ垢抜けチャンネル」を開設し、垢抜けをテーマにファッション、美容を中心に動画を配信中。

Q.動画を発信するときに大切にしていることは何ですか。

コンテンツの軸のひとつは、私がひとりで何かをやるというもので、女性がひとりでプールやテーマパークに行ったりと、単独で行って楽しむイメージがない場所に行く動画が人気です。

過去に投稿した、韓国にひとりで行った動画は700万再生を超えています(2024年6月現在)。旅行の参考になったとか、こんな場所にもひとりで行っていいんだというコメントをいただいて。こういう動画ならではの企画はつくっていて面白いですね。

実データ グラフィック Youtubeサムネイル

ひとりで韓国旅行したら日本に帰れなくなりました。。。(YouTubeより)
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理系オタク女がファッションに目覚めた結果… #Shorts(YouTubeより)。
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また、小池都知事と地球環境やエネルギー問題をテーマに対談した際には、特に私と同世代、またはそれより下の世代に「難しくてわからない」と敬遠されないように、私の目線で難しい内容をわかりやすく視聴者さんに伝えようと工夫しました。

知ったかぶりをしてスルーしないように「わかりません」とはっきりお伝えして、「わかりやすく説明してほしいです」と正直にお願いする。そういう率直さは私の持ち味でもあるので、視聴者の方に寄り添った内容の動画になったと思います。

Q.案件動画なども出されていますが、 “広告”にはどんな印象を持っていますか。

これまで動画配信をやってきて思うのは、「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」が大事だということです。

PRに関しても、商品やサービスを心底良いと思っている人がお勧めする言葉は受け取る人の心に響きます。だから利用してみようかなと関心が持てる。そこには、お勧めする人への信頼があるからだと思うんです。

特に動画配信では、クリエイターと視聴者間の友人のようなコミュニケーションによって厚い信頼関係が生まれます。そのため、過度な演出によるPRは不要だと思っていて。

案件動画でも、“嘘っぽい雰囲気”が出ないよう、本心のままに表現するよう努めています。

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「広告に大切な要素は信頼。意図的な広告は見抜かれるのでは」と語るゆきりぬさん。

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…ゆきりぬさんのインタビュー記事全文は、月刊『宣伝会議』2024年8月号に掲載。

月刊『宣伝会議』デジタルマガジン では、2013年から本連載の過去10年分のバックナンバー記事を閲覧可能です。

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