「ReCute」の代表取締役CEOの山下氏
新サービスはNTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じて発案された。社員から生まれた新しいアイデアを基に、共創パートナーと未来の新事業を創り出すプログラムで、企業が特定の部門や事業を分離して新会社として独立させる「スピンアウト」の制度も備えている。
発案者は2021年4月にNTTコミュニケーションズに入社した山下萌々夏氏。2023年5月に「ReCute」の事業案を起案・検証し、ドコモグループ内の新規事業創出コンテスト「docomo STARTUP CHALLENGE 2023」で「BRONZE賞」を受賞。その後「docomo STARTUP」の第5号案件として出資が決まり、2024年7月にドコモからスピンアウトした。新会社「ReCute」の代表取締役CEOを務める。
山下氏は常にポータブルアイロンを持ち運ぶほど外出先で髪の毛を巻き直したいと思うことが多く、「街中にヘアアイロンがあったら」と考えたことが新事業の発案につながった。
「ReCute」が1月に全国10~60代女性を対象としたインターネット調査によると、外出先で髪の毛を巻き直したいタイミングに備え、ポータブルヘアアイロンを持っている人や、欲しいと考えたことがある人は女性全体の約8割いるという。
一方、ポータブルヘアアイロンは重くてかさばるため、持ち運ぶことなく髪の毛を巻ける手段が必要とされている。メイクラウンジまで足を運びヘアアイロンを借りることや、プリクラ専門店でヘアアイロンを利用する手段もあるが、移動する手間や、巻き直しに対する後ろめたさなどの課題があった。ヘアアイロンの貸し出しスポットを街中の化粧室に設置することで課題解決につながるとしている。