「卒乳証書」授与 哺乳器リサイクルによる「育児の循環」、赤ちゃん本舗

写真 全国のアカチャンホンポ126店舗で設置している哺乳器の回収ボックス

全国のアカチャンホンポ126店舗で設置している哺乳器の回収ボックス

両社はプラスチックリサイクルを手掛けるパンテックと共同で、製品回収と資源リサイクルに取り組む実証実験を開始。全国のアカチャンホンポ126店舗に回収ボックスを設置して顧客から哺乳器を回収した。店舗では分別せずに回収し、別の場所で分別してからリサイクル工場に送る。現状はピジョン製の哺乳器のみの回収となる。

回収した哺乳器は様々なものにリサイクルされ、マタニティマークのように次世代の赤ちゃんのために使われることも多い。今回の啓発イベントはそのような「育児の循環」を伝え、「哺乳器はリサイクルが当たり前」という認識を高める狙いもあった。

写真 オリジナルのマタニティマークキーホルダーを作るワークショップ

オリジナルのマタニティマークキーホルダーを作るワークショップ

イベントでは、哺乳器に関する家族の悩みとリサイクル課題を説明。実際に哺乳器を使用していた家族への「卒乳証書」の授与や、妊婦へのマタニティマークの贈呈などを実施した。妊婦とその家族を対象に「マタニティマークキーホルダーをつくるワークショップ」も開催。計39人にオリジナルのマタニティマークキーホルダー作りを体験してもらった。マタニティマークを贈呈された妊婦からは「哺乳びんがゴミとして処分されていたことや、取り組みの重要性を知ることができた」という声があったという。

1万7千本もの哺乳器を回収したことについて、赤ちゃん本舗商品本部の谷野恵太部長は「こんなに多くの卒乳のお子様連れのママパパが店頭に足を運んでくれたことに、驚きと感動を覚えた」と振り返った。「未来の子どもたちのためにリサイクルや次につながる活動に役立てていることを嬉しく思う」と手ごたえを語った。

リサイクル意識の向上を図るため、両社のSNSやアカチャンホンポ店頭サイネージを活用した認知拡大施策を予定。哺乳びんの回収は全国で実施しており、今後も今回のようなイベントを各地で開催したいと考えているという。

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