1904年に発売開始した「ウィルキンソン」。ボリューム層は40~50代だが、スタイリッシュなブランドイメージから若年層の人気も高い。2023年(1~12月)の販売本数は3335万箱で、16年連続で過去最高の販売数量を更新した。「雑味がなくキレのある味わいと炭酸による強い刺激と爽快感」だけでなく、120年続く歴史そのものが独自価値として顧客の信頼につながっているという。
宮本氏は「ウィルキンソンは2011年にペットボトルで発売後、現在まで炭酸水市場の成長を牽引してきたブランドと自負している」と話す。炭酸水の飲用経験率は約50%に達しているが、飲んだことがない人もまだまだ多い。ウィルキンソンが牽引役となり、炭酸水の飲用シーンの拡大を図る考え。そのために炭酸水飲用のきっかけづくりを積極的に推進する考えだ。
7月11日~14日には「渋谷MODI」(東京・渋谷)でサンプリングイベント「瞬間冷却体験!ウィルキンソン120周年イベント」を展開。炭酸水非飲用者に向けて、冷えた「ウィルキンソン タンサン」のおいしさを実感してもらう狙いで、サンプリング会場に巨大「ウィルキンソン」カプセルを設置し、「ウィルキンソン タンサン」を飲む瞬間に冷却ガスが噴射される仕掛けを用意した。イベント会場では、「ウィルキンソン」の120年の歴史を紹介する年表ボードも展示した。