野原一家を起用した三井住友海上の企業広告、1年の折り返し地点に伝えたかったメッセージ

三井住友海上は、7月3日に朝日・読売・毎日新聞に15段の広告を出稿した。「さぁ、半年。」というキャッチコピーと共に、広告に登場したのは人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の野原みさえ(母)とひまわり(しんちゃんの妹)だ。

実データ グラフィック 三井住友海上 新聞広告

これは、今年3月11日に「さぁ、今日も。」というメッセージで、クレヨンしんちゃんを起用した同社の企業広告に続くものになっている。

「今年の3月11日に出稿した新聞広告は、『保つ』がテーマでした。地震などの災害は、損害保険会社にとってはきっても切り離せない事象で、三井住友海上は災害が起きると、家屋調査をして地震保険金の支払いをすることはもちろん、避難所に出向く、そのあとの生活を支援するなど、地域コミュニティの復興にも尽力している。そうやって、災害に本気で向き合い、日常を取り戻す活動を本気でおこなっていることの想いを伝えた新聞広告でした。そういった企業の姿勢を伝える企業広告の、第二弾にあたる新聞広告が今回の原稿です」(クリエイティブディレクター 吉川隼太氏)

今回の新聞広告のテーマは、「支える」。

「三井住友海上は、何かしら新しいことをしたり、リスクが生じたときに、人・企業を『支える』会社です。例えば、火災保険や自動車保険は、リスクが生じたときに、個人や家族を金銭的・心理的に支える商品。例えば、従業員や役員のケガなどの保険や工事の保険、さらには、サイバーリスクに対応した保険など、様々な企業を支える商品もあります。まさに、『支える』は、三井住友海上の事業の根幹のテーマです。その『支える』における姿勢をメッセージしたいというのがオリエンでした」(吉川氏)

7月1日を出稿日として選んだ理由について、コピーライター大野すみれ氏は次のように話す。
「『支える』というテーマをどのようなメッセージにすれば、世の中の人の自分ゴトとして受け入れてもらえるか。ひろがるか。それを考えたときに、『支える』ということを実感すべきでありながら、意外と意識されていない『1年の折り返し地点』に、このテーマを投げかけてみることにしました」

コピーライター 小山佳奈氏は、「メッセージを出す時期もたくさん検討した結果、節目でありながら、忙しい日々の真っ只中にある『半年』というところにあえて旗を立てることで、少しだけ立ち止まって周りを見渡したり、『もう半年か』『あと半年か』という会話が生まれるきっかけになるといいなと考えて、ここにしました」という。

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