3月21日に連携協定を締結した大塚製薬とERCA
啓発活動は、日本体育協会(現:日本スポーツ協会)による「スポーツ活動における熱中症事故対策に関する研究班」の設置を機に、1992年から熱中症を防ぐ活動への協力という形でスタートした。その後、スポーツシーンのみならず、職場での労働安全衛生、高齢者の水分補給などとテーマを拡大。自治体と連携した啓発活動を推進しており、47都道府県をはじめとする700以上の市区町村と健康に関する包括的な連携協定を締結している。
2023年7月には環境省として初の熱中症による事故の減少を目的とした連携協定を締結し、共同で国民に向けた熱中症対策を推進している。今年3月には、環境分野の政策実施機関である環境再生保全機構(ERCA)と熱中症対策の推進に関する連携協定を締結。ERCAが民間企業と連携協定を締結するのは初となる。
環境省の講演で2023年7月から「熱中症対策アンバサダー講座」を開講。自治体、学校・企業などの組織・団体を対象に、熱中症対策の啓発・普及活動を行う際に必要な専門的な知識を学んでもらう講座で、修了者は「熱中症対策アンバサダー」として認定。周囲の人々に対する声かけの輪を広げる活動などに活用してもらっている。
ファミリーマートとも連携し、2023年7月には大阪府内のファミリーマート店舗内のデジタルサイネージメディアで熱中症対策啓発動画を放映。今年は30都道府県に拡大し、7月2日から15日まで、各地域の特色に合わせた情報発信を行った。
5月27日~6月23日にはバーチャル・シンガーでポカリスエット・アンバサダーの「初音ミク」とのコラボレーションで生活者に「暑熱順化」の実践を促す活動を実施。キャンペーンサイトから本サービスにアクセスし、ポカリスエット500ml(ペットボトル)にARフィルターをかざすことで初音ミクなどが登場する。