1種につき売上1億円規模目指す 「ご当地グルメ」に着目した新プロジェクト、ミツカン

地元の団体と共同で開発した「ご当地味ぽん」、第1弾は「宇都宮餃子」

ミツカンは7月19日に「味ぽん」ブランドの新シリーズとして、地域の名産品にフォーカスした「ご当地味ぽん」プロジェクトを始動した。第1弾は餃子の町として有名な栃木県宇都宮市で、宇都宮餃子との相性を考えて開発した「味ぽんfor宇都宮餃子」を同日に発売した。

同プロジェクトは地域貢献が主要な目的で、ご当地グルメに親しむ地域住民を主な購入層に想定している。関東エリアの一部高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、宇都宮市の餃子店「来らっせ」(本店・パセオ店)のみで販売。販売店は順次拡大予定。10月からは関東エリアのスーパーや道の駅などでも販売開始する。「ご当地味ぽん」は第2弾以降も検討しており、1種類につき1億円規模の売り上げを目指す。

写真 人物 「ご当地味ぽん」シリーズを「地元に愛される商品にしたい」と話す田中氏

「ご当地味ぽん」シリーズを「地元に愛される商品にしたい」と話す田中氏

1964年発売の「味ぽん」ブランドは今年で60周年。日本各地の食文化に着目した同プロジェクトの企画は約1年前からスタートした。地域活性化と新しい需要創造につなげる狙い。単なる味のバリエーションの1つではなく、地域の関係者や企業・団体と共同開発したこだわりの商品で、マーケティング本部マーケティング企画1部調味料2課の田中史恵主任は「地元に愛されるシリーズにしたい」と意気込みを語った。

第1弾に選ばれたのは「宇都宮餃子」。同社の調べで、春夏にぽん酢が使われるメニューの第1位は餃子で、「味ぽん」との相性が良いと分かっている。「味ぽん」は毎年開催の「宇都宮餃子祭り」にも協賛している。宇都宮市はマンホールや街灯のデザインも餃子に関連しているなど、町全体で宇都宮餃子ブランドを盛り上げており、同社も応援したい考えだ。


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