1種につき売上1億円規模目指す 「ご当地グルメ」に着目した新プロジェクト、ミツカン

写真 人物 19日の発表会では漫才コンビ「U字工事」が参加し、宇都宮餃子に関連するクイズなどを実施した

19日の発表会では漫才コンビ「U字工事」が参加し、宇都宮餃子に関連するクイズなどを実施した

新商品の「味ぽんfor宇都宮餃子」は、餃子を通じた地域活性化と餃子文化の普及振興を目指す協同組合「宇都宮餃子会」や、餃子マニアとして知られる塚田亮一氏が監修。通常の味ぽんをベースに、酒かすを主原料にした「粕酢」を使用し、通常よりも酢を多めにしつつ、マイルドなさっぱり感を実現した。3種類の醤油や新商品のために開発した特製ラー油も特長。完成までに150通り以上の組み合わせを検討したという。

「宇都宮餃子」は1950年代に宇都宮市で広がったとされる。市内から中国に出兵した陸軍第14師団が現地の餃子を持ち帰ったことがきっかけだと言われている。1991年に「宇都宮餃子」というワードが宇都宮餃子会によって商標登録された。現在は100軒以上の店が同会に加盟。作り方や原材料の縛りはなく、各店が味を競い合っている。毎年開催している「宇都宮餃子祭り」は2日間で約15万人が来場する人気イベント。昨年は3日間の開催で20万人が来場した。

宇都宮餃子会の鈴木章弘事務局長は「プロジェクト第1弾で声かけがあって嬉しい」と話した。開発時に試食を繰り返し、「宇都宮餃子を数多く食べたくなるようなタレになった」と手ごたえを語った。

「ご当地味ぽん」の主なターゲット層は地元住民だが、田中氏は「ゆくゆくは全国に広げたい」と話す。ラインナップを充実させ、将来的には全国でセット販売することも検討したいとしている。お土産需要も期待できるとし、空港などに販売チャネルを拡大することも考えているという。

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