電通は7月19日、クリエイティブ領域に特化したDEIコンサルティングチーム「BORDERLESS CREATIVE(ボーダーレス クリエイティブ)」を発足した。DEI視点を取り入れた広告企画・新規事業開発を、コンサルティングから実施までワンストップで担う。
発足の背景として、広告など企業の情報発信においてDEI(Diversity, Equity & Inclusion)の観点が欠かせなくなっている現状がある。DEI視点を取り入れたクリエイティブが評価されることが増えた一方で、DEIへの配慮が欠如したクリエイティブは批判や炎上の可能性が高まっている。こうした状況下で社会的にポジティブな評価を得るためには、単なる「炎上対策」に止まらない専門的な視点に基づいた企画が必要として、本チームの立ち上げに至った。
同チームでは、ジェンダーや障害などのDEI領域で知見が豊富にあるクリエイターと当事者・専門家が連携し、DEIコンサルティングを行う。社会に存在するが普段意識されない課題の掘り起こしを起点とし、ブランド担当者・当事者・専門家を含めてのセッションなどを経て、広告に限らない多様なアウトプットで、ブランドが実現する世界を表現していく。
同チームのメンバーはこれまで10以上の業界(総合商社、ファッション、イベント、金融など)で、さまざまなDEIテーマのクリエイティブ業務に携わっている。また、社内勉強会で多くの有識者と議論・対話を重ねてきており、これらのナレッジや外部とのリレーションを生かしてコンサルティングやマーケティング支援を展開する。
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連携する主な専門家・外部機関として、ロンドンを拠点とするインクルーシブ・タレント・エージェンシー「Zebedee Talent」、米国在住のソーシャル・チェンジ・プロデューサー趙正美氏、倫理学者で群馬大学准教授の高井ゆと里氏、一般社団法人 ダイアローグ・ジャパン・ソサエティなどがある(今後随時拡大予定)。
なお、宣伝会議コピーライター養成講座でも10月から「BORDERLESS CREATIVE」講座を開講予定。チームのクリエイターはじめ外部専門家などが登壇し、広告関係者がDEIを体系的に学ぶカリキュラムを提供する(詳細はこちら)。
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