通信講座で「二重価格」表示 実績のない「通常価格」で景表法違反、消費者庁

消費者庁は7月19日、資格などに関する通信講座を提供するキャリカレに対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。自社Webサイトにおける通信講座の価格表示について、実績のない価額を「通常価格」と表記していたため、同庁は「二重価格」表示と指摘。また、キャンペーン期間中に申し込むことで通常価格よりも安価になるかのような表示についても「有利誤認」に該当すると判断した。

イメージ 「二重価格」と指摘されたキャリカレのWebサイトにおける価格表示

「二重価格」と指摘されたキャリカレのWebサイトにおける価格表示

問題となったのは「資格のキャリカレ」と称する自社Webサイトの表示。「メンタル総合心理®」と称する通信講座について、遅くとも2023年7月13日から14日までの間、「7/14 13:59まで 最大41%OFF! 夏得キャンペーン通常価格59,500円 → 41,000円(税込) (月々1,980円×24回) 31%OFF」などと表示していた。

あたかも「通常価格」と称する価額が、自社Webサイトを通じて受講を申し込んだ場合において、本件について通常提供している価格であり、本件の提供価格は通常価格に比べて安いかのように表示していた。実際には「通常価格」と称する価額は自社Webサイトを通じて受講を申し込んだ場合において、提供された実績のないものであった。本件を含む10件の講座が二重価格表示と指摘された。


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