夏場の紅茶市場を開拓 キリンの「アイスティー」コミュニケーション戦略

写真 6月にリニューアルした「ストレートティー」や「レモンティー」などを提供した

6月にリニューアルした「ストレートティー」や「レモンティー」などを提供した

午後の紅茶は1986年に日本初のペットボトル入り本格紅茶として誕生。2023年の販売数量は5000万ケースを突破し、累計販売本数は紅茶飲料ブランドで№1となった。全世代に売れているが、主に30-40代男女が主要な客層だという。

「ストレートティー」「レモンティー」「ミルクティー」は、今年の6月18日に中味も含めたフルリニューアルを6年ぶりに実施。新ボトルはダイヤカットを施した「アイスティーグラスボトル」と命名した。デザインは象徴である「アンナマリア夫人」を大きく配置することにより、瞬時に顧客の記憶に残りやすい設計。中味についても、顧客調査を通じて改善しており、「本格紅茶として好まれている部分は残しながら、これまで同商品を飲んだことがない人や、卒業したと思っているような低関与層にも好まれる中味にすることを目指した」という。

川名氏は「定番・王道のイメージがある一方で、非飲用者にとっては過去に飲んでいたものにとどまっている」「これまでのリニューアルで時代にあわせたパッケージや中味の変更を行ってきたが、普段紅茶を飲まないお客さまにとって大きな変化感がなく、あまり変わっていない印象を持たれていた」と課題を指摘。今回のリニューアルは、これまで培ってきた王道感や品質感を維持しつつ、イメージを一新し、現代的なアップデートを試みたという。

出荷実績は前年を上回り、特に500ミリリットルのペットボトルが好調。それぞれ2桁伸長しており、特にコミュニケーションで注力をしているレモンティーの出荷が好調だという。7月に入ってからはリニューアルをした3品だけでなく、午後の紅茶全体の出荷も好調に推移している。

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