チェゴシム、チュンシク、BT21… 韓国キャラのヒットの理由➁

⑤コラボ展開がうますぎる

キャラクターに限らず、アイドルも、お菓子の新商品も、新番組も、何だってそうですが、キャラ単体が「新キャラつくりました!」と言っても、いきなりみんなに認知されてみんなに愛される、というわけではありません。

もちろん、SNSにコンテンツを上げ続けて、徐々に認知を拡大していくという正攻法もありますが、韓国のキャラはコラボ展開が非常に上手だなと勉強になります。

特に、10年ほど前はドラマコラボ、現在ではアイドルコラボが多く見られるようになりました。

ドラマコラボで言うと、例えば、『屋根裏部屋の皇太子』の大根ちゃん、『美男ですね』のぶたうさぎちゃん。劇中で、登場人物の好きなキャラクターとして、部屋にぬいぐるみが置いてあったり、携帯に大きなぬいぐるみストラップをつけていたりと、頻繁に登場します。

キャラへの愛着が引き起こされる要因のひとつに、「単純接触効果」があると言われています。「最初は何とも思っていなかったのに、頻繁に目にするようになり、気がついたら可愛いと思うようになっている」といったものです。韓国ドラマは基本的に日本より話数が多く、1作品につき20話ほどあるため、この「単純接触効果」を引き起こしやすいのです。

日本でも、木村拓哉さんがドラマ『HERO』で着用していたキャメルのダウンジャケットが爆売れしたように、憧れの登場人物の着用物はついつい欲しくなってしまいます。「単純接触効果」と「憧れ」の2つによって、「ドラマ発のキャラクター」は人気になっていったイメージがあります。


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佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

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