チェゴシム、チュンシク、BT21… 韓国キャラのヒットの理由➁

次に「チュンシク」についてですが、これは2020年KAKAO FRIENDSに新キャラとして登場したキャラクターです。

KAKAO FRIENDSの初期メンバーに、「ライアン」という小型ライオンがいるのですが、そのライアンが、ある日道端で捨てられている子猫「チュンシク」を拾って、2人の共同生活がスタートした、というストーリーで登場したキャラクターです。

徐々にキャラが増えていく際のストーリーとしては特段珍しいわけではないのですが、チュンシクが登場してからの展開が面白すぎました。

というのも、ライアンとチュンシクで、「ラチュンデュオ」(デュオ=コンビ)というのを結成し、K-POPアイドルのような盛り上がりをつくっているのです。

@ryan_kakao_official RYAN&CHOONSIK 4th 숏MV 'Shut Down'💗 @blackpinkofficial #블랙핑크 #BLACKPINK #kakaofriends #kpop #dance #fyp ♬ Shut Down – BLACKPINK

例えば、TikTokでは、BLACK PINKやLE SSERAFIM、NewJeansなどのMVをカバーした、ライアンとチュンシクのダンス映像をアップしたり、韓国の大手事務所STARSHIPエンターテインメントとコラボして、大々的に“カムバ”予告を行ったりしました。

カムバを予告するポスターでは4つのボックスが描かれ、どのグループとコラボするのか期待を煽ったり、IVEとのコラボの際にはダンスレッスン風景を公開したりもしていました。

また、2023年に結成したばかりの男性グループRIIZEは、RIIZEのオリジナルキャラ6名と、ラチュンの計8名で「RRR(ララズ)」というプロジェクトグループを結成するなどしました。

RRR(ライアン公式Instagramより)

キャラクターという領域に囚われずに面白い展開をし続ける、勢いの止まらないライアン&チュンシクには個人的にも目が離せません…!

※「カムバ」など、K-POPならではのお話をたくさん出してしまったため、もしかしたらわかりづらかった部分があったかもしれません…!今後K-POPについてもコラムを書く予定で、その際に詳しく説明したいと思っていますので、よろしければその後にこちらの記事を読み返していただけると幸いです!><

韓国トレンド研究室、第2回目は、「韓国キャラクター」について、取り上げました!お読みくださりありがとうございます。

次回は、韓国で流行っている・いたネットミームなど、「韓国の野良クリエイティブ」についてお話しさせていただく予定です!(ここでは、女子高生などが、マーケティングなどを意図せずに生み出した言葉やミーム、流行などを野良クリエイティブと勝手に呼称しております)

引き続き見ていただけると嬉しいです!

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佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)
佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

佐々木日菜(kakeru プランナー/イラストレーター)

大学時代、フリーのイラストレーターとして活動。過去に制作した展示は、「どっちかといえばこっち展」「いい人すぎるよ展」「やだなー展」「みんなどんな感じ?展」「いい人すぎるよ美術館&切ないすぎるよ博物館」「うれしいすぎるよ展&そういうことじゃないんだよ展」など。展示ではイラストも担当している。著書に「いい人すぎるよ図鑑」。

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