“ブラックサンダーの恩返し” 発売30年、新聞広告で九州の恩人へ感謝伝える

有楽製菓は7月17日、西日本新聞、佐賀新聞、長崎新聞、熊本日日新聞、大分合同新聞、宮崎日日新聞、南日本新聞の九州7県の朝刊に、カラーの全面広告を出稿した。「九州のみなさん、あのとき助けていただいたブラックサンダーです。」と題して、ブラックサンダー存続の危機を救ったことに対する感謝を伝える目的。

本企画は、1994年に誕生したブラックサンダーが発売30周年を迎えることを記念したもの。同商品は1995年に一時生産を終了していたが、当時九州の一部店舗から復活を望む声があがっていたことから再販売が決定した過去がある。その当時の恩返しをしたいとの思いで、実施された。

実データ グラフィック ブラックサンダー新聞広告

7月17日の朝刊に掲載された広告。掲載紙は西日本新聞、佐賀新聞、長崎新聞、熊本日日新聞、大分合同新聞、宮崎日日新聞、南日本新聞。

実データ グラフィック ブラックサンダー新聞広告

本企画に際して限定で制作された「アリガトサンダー」パッケージ。

広告出稿当日には、限定パッケージである「アリガトサンダー」を天神地下街で配布。また、同社公式YouTubeではWeb動画を公開し、生産中止時に九州で復活してほしいと声をあげた卸業者、小売事業者を探す「ブラックサンダーの恩人探し企画」キャンペーンも実施した。当時のエピソードを添えて、ブラックサンダーの恩人に関する情報を専用メールアドレスに送るよう呼びかけている。

「九州の方たちにできるだけ誠実に感謝を届けることを意識しました。広告においては、九州の方たちに語りかけるイメージで、ブラックサンダーと九州との間にある歴史と、感謝の気持ちを文字にしています。そして、商品における最大のメディア『パッケージ』では、感謝の気持ちをカタチにして届けました。そういった気持ちが届き、九州の一部スーパーでは今回の企画コピーを入れたPOPを掲出していただきました。恩人探しキャンペーンについても、SNSを中心にユーザーの方々がこの活動を応援してくれていると感じています」。

バース・イメージ 店舗・商業施設 サンプリングイベント
実データ グラフィック サンプリングイベントWeb動画

サンプリングイベントでは、アリガトサンダー1本と感謝のメッセージカードを配布。Web動画は放送1週間で35万回再生を超えている。

企画を手掛けた博報堂のコピーライター/プラナー 荻原海里氏は「嘘がすぐに見抜かれる時代に、商品の本当の歴史を通じて感謝を届けるこのキャンペーンは、きっと世の中に届くと思いました」とコメントしている。

「本企画で大切にしたのは、“誠実であること”。ブラックサンダーが本気で感謝を伝えて、恩を返そうとしていることが伝わる表現を目指しました。九州という一部地域に向けたメッセージですが、商品が乗り越えた逆境や、その恩人に感謝を伝える商品の姿勢は全国のみなさんにきちんと伝わるはずだと信じて制作しました」(荻原氏)。

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スタッフリスト

企画制作 博報堂+博報堂プロダクツ+アマナ+アン+ティザー+エルロイ
CD+企画+C 荻原海里
企画 小渕朗人
企画+AD 榎 悠太
Pr 近藤麻里子(統合)、飯田晃教(統合アシスタント)、磯村紀久子(イベントPr)、松原悠紀(イベントアシスタント)
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PM 江村亮祐
演出 田沢亮人(映像Dr)、藏原健之(映像Pr)
撮影 菅野桂子、竹内 彰、村上 彰(撮影Pr)、小川茜奈(撮影Pr)
編集 萩原嘉人
PRプランナー 小渕朗人
AE 松原規人、永井浩樹、阿部ひかり、武田拓明、滝本里緒

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