成長するスタートアップ、ひとり広報がチーム化するタイミングで担当者に必要な学びとは?

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。人事異動も多い日本企業の場合、専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、企業のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のキャリアプランを考えていたのでしょうか。横のつながりも多い広報の世界。本コラムではリレー形式で、「広報の仕事とキャリア」をテーマにバトンをつないでいただきます。
ゼブラ プロダクト&マーケティング部PRチーム課長の池田智雄さんからの紹介で登場するのは、カミナシ 広報PRユニット アソシエイトマネージャー 宮地正惠さんです。
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宮地正惠氏

カミナシ 広報PRユニット アソシエイトマネージャー

BtoB企業を中心に、ベンチャーでの広報の立ち上げを複数社経験。広報歴通算14年。カミナシのミッションに強く共感し、2020年6月より参画。ひとり広報として、広報戦略からメディアリレーションのほか、事例取材、noteでの発信など、プロダクト、コーポレートの両面から広報を立ち上げる。現在はコーポレート、事業広報をメインで担当。

Q1:現在の仕事の内容とは?

現場DXプラットフォーム「カミナシ」を展開するスタートアップのカミナシで、広報PRを担当しています。

私がカミナシに入社した4年前は社員が10名程度、プロダクトも正式ローンチしたばかりのタイミングで、ひとり広報として事業広報やコーポレート広報、採用広報、社内広報など全般を担当してきました。

特にスタートアップの初期フェーズでは採用に注力するため、オウンドメディア(note)を立ち上げて、無名な状態のなかで、いかに関心を持ってもらい、ミッション・ビジョン・バリューに共感した状態で入社してもらえるようにするかに力を割いていました。

現在は130名ほどの組織となり、広報PRの役割も企業や事業フェーズの変化に合わせて変えてきています。今は事業広報とコーポレート広報がメインの業務内容になっており、広報戦略の策定から各施策の企画・実施、メディアプロモートのほか、ユーザーイベントやアワードの企画・運営などのプロジェクトも担当しています。

Q2:これまでの職歴は?

いわゆるジョブホッパーで、今のカミナシで8社目です。

私は現在40代ですが、広報としてのキャリアのスタートは20代の中頃です。20代の10年間勤めた物流系企業に営業事務として入社し、広報部門の新設にあわせて異動しました。新設といっても一人部署で、当時は社内広報をメイン業務とし、社内報の制作や社内イベントの企画や運営を担当していました。

その後、IT企業の広報にチャレンジしたいと考えて転職。その後は、自身のライフステージの変化などもあり、一時、広報から離れた時期もありました。しかし、2015年にHRテックのカオナビに入社したところから、再び広報としてのキャリアに戻ります。

カオナビでは初期フェーズから上場直前までのスタートアップ広報を3年間経験しました。そして、BtoCの広報を経験するためにネット宅配クリーニング「リネット」を展開するホワイトプラスで2年間勤めた後、2020年10月にカミナシに入社して現在に至ります。

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