「デジタル接客」でEC販売を伸ばす、ビームスのコンテンツ戦略

「1日1000件の投稿が実現できている理由の一つには、OSCが全社に投稿を啓蒙してきたことで、オムニチャネルへのスタッフ理解が行き届いたということが挙げられると思います。また、全社のデジタル接客品質も向上しており、それが会社全体およびスタッフの魅力の向上にもつながっています。これは、単に数字を追うのではなく質を重視した結果であり、この戦略を通じて、顧客満足度を高めると同時にスタッフのスキルとモチベーションの向上にも努めています」

ビームスでは公式サイトとは別に、「B印MARKET」というスペシャルサイトも作成。「ビームスの太鼓判」というテーマで、スタッフがセレクトした商品を紹介し、訪れれば必ず面白いものが見つかるマーケットを目指す。これによって、PtoC(Person to Consumer)の促進とスタッフのスター化の加速にもつなげたいと考えている。

イメージ 「B印MARKET」スペシャルサイトkv

「B印MARKET」には「個人商店」というコンテンツも設け、際立つ個性を持ったスタッフをオーナーに任命。オーナー個人が自らの趣味嗜好に基づいて商品を選び、自分で仕入れから販売までを行って、商店のように並べる。2022年にスタートしてから、すでに各オーナーにファンが定着してきており、売上規模もスタート当初の3倍にふくらんでいる。

「ファン化をさまざまな形で促進するには、エモーショナルな部分にしっかりとコミットしていくことが重要だと捉えています。今後も、多様性のあるスタッフそれぞれに合わせた技術や仕組み、ツールを活用できる企業を目指していきたいと考えています」

岩城 澄 氏

ビームス
カスタマーエンゲージメント本部デジタル部 部長

店舗での販売業務等を経て、2010年にEC部門へ異動。EC事業の拡大に取り組み、2018年には関西EC部門の立ち上げにも参画。現在は自社EC部門の責任者としてビション・戦略の策定、プロジェクト管理や従業員のマネジメントを担う。

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