フーセンガムでZ世代にアプローチ 従来の2倍膨らむガムで話題化狙う、ロッテ

ショート動画で視覚的に訴求

ロッテは7月16日に「めっちゃふくらむフーセンガムボトル」を発売した。ロッテ独自の配合で従来品(「ふ〜せんの実」)の約2倍大きく膨らませることが可能。SNS上ではフーセンガムを膨らませることにチャレンジする動画が国内外で投稿されていることから、「苦手な人でも楽しみやすいフーセンガム」は、自分も試してみたいという思いを喚起し、購買につながるとしている。

同社のフーセンガムのメイン購買層は30~40代。通常のガムは自分のために買う人が多い一方、フーセンガムは子どもに買い与えるために購入する人が多いとみている。新商品は10代後半から20代のZ世代が主要なターゲット。これまでの子どもへの買い与え需要ではなく、自分自身でフーセンガムを楽しむような新しい需要を取り込んでいきたいとしている。

イメージ 従来商品の約2倍ふくらむ「めっちゃふくらむフーセンガムボトル」

従来商品の約2倍ふくらむ「めっちゃふくらむフーセンガムボトル」

フレーバーはグレープ、青りんご、いちごの3種アソート。パッケージデザインは、シュールなイラストとポップなカラーリングとなっている。大きく膨らむという特徴を訴求するには、視覚的に表現するのが一番効果的であると考えており、ショート動画でのPR施策などを予定している。

大きく膨らむことがフーセンガムの魅力であるとして、同社は研究を20年以上続けている。6年前、柔らかい食感のガムを追究していた研究員が偶然「従来のガムより大きく膨らむこと」を発見。フーセンガムを膨らませることが苦手な研究員が自分も大きく膨らませたいと考え、開発がスタートした。当初は従来品より少し大きく膨らむ程度だったが、間違った原料でガムを作った際に偶然一番大きく膨らむガムができたという。


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