2023年に「ふ~せんの実ボトルワクワクみっくす!」で3つのフレーバーのうちの1つとして「超ふくらむグレープ味」を発売。当時はグレープ味でしか大きく膨らむフーセンガムをつくることができなかったが、改良を重ねることで、青りんご味やいちご味でも開発に成功した。
今の技術ではオレンジやレモンといった柑橘系のフレーバーでは、大きく膨らむフーセンガムをつくることは難しいが、実現を目指して研究を続けている。
マーケティング部チューイング企画課の小巻翔主査は「フーセンガムの研究は非常に奥が深く、20年以上研究してもまだそのすべてを解明できていない」と強調。大きく膨らむだけでなく、カラフルな色のフーセンを膨らませることができるガムなど、これからもフーセンガムの楽しさを知ってもらえるよう、新しい商品を開発していく方針だ。
小巻氏は「誰しも一度はフーセンガムを大きく膨らませてみたいと思ったことがあるのではないか」と話す。「子どもたちが大人と一緒になって楽しむ光景はデジタル社会で娯楽にあふれる現代であっても変わらない」とし、膨らむフーセンガムを通じて子どもたちに喜んでもらう考えを示した。