定番ウイスキーと差別化図る 4年ぶりの新ブランド「ニッカ フロンティア」、アサヒビール

「フロートハイボール」など新しい楽しみ方も提案

アサヒビールは10月1日、ニッカウヰスキー製造のプレミアムウイスキーの新商品「ニッカ フロンティア」を発売する。2020年に発売した「ニッカ セッション」以来、ウイスキーの通年商品では4年ぶりの新ブランド。プレミアムカテゴリーの商品ラインアップを強化することで、ウイスキーの多様な魅力や楽しみ方を提案する狙いがある。2030年に30万箱の販売目標を掲げる。

写真 商品 「ニッカ フロンティア」

通年商品では4年ぶりの新ブランドとなる「ニッカ フロンティア」

定番ブランド以外に興味を持ち始めた、ウイスキーへの関心が高いユーザーを主なターゲットに想定。特に、商品のスペックや物性価値だけではなく、ブランドストーリーや世界観への共感を重視し、「造り手のこだわりや挑戦のストーリーに好感を持つ」ユーザーがメインとしている。

「ニッカ フロンティア」は、ニッカウヰスキー創業90周年を機に原点に立ち返り、「日本のウイスキー史を切り拓いた創業者の竹鶴政孝氏のフロンティアスピリットを後世に継承していく」という思いを込めて開発した。

創業の地である余市蒸溜所のヘビーピートモルト原酒をキーモルトに採用。ブレンデッドウイスキーでありながらモルトウイスキーのブレンド比率を51%以上にすることで、モルトの豊かな香りとスモーキーな味わいが楽しめる。

一般的なウイスキー製造では、にごりや澱(おり)の発生を防ぐために「冷却ろ過」を行うが、同商品は常温でろ過する「ノンチルフィルタード」とすることで、香味成分が豊富に残り、豊かな香りと複雑な味わいを感じることができるという。

ボトルは、液色を全面に見せるシンプルなデザインを採用。正面には企業ロゴの「NIKKA WHISKY」と同じ書体の「N」を中央に大きく配置し、キャップシールには「ニッカエンブレム」を施している。裏面には、しめ縄のデザインが刻印されている。竹鶴政孝の生家が造り酒屋で、蒸溜所のポットスチルにはしめ縄がかけられていることが由来。ウイスキーづくりにかける創業者の思いを表現しているという。


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